フットサル日本女子代表vsフットサルチャイニーズ・タイペイ女子代表
得点者:2分3番江選手(チャイニーズタイペイ)、22分11番藤田選手、30分9番関灘選手、31分7番吉林選手
フットサル日本女子代表にとって初の国内における国際Aマッチがグリーンアリーナ神戸で開催。相手はチャイニーズ・タイペイ。アジアインドアゲームズに出場した過去の記録を検索し、見つける事はできなかったが、2012年11月には台湾女子チームの汐止足球倶楽部が来日し、フットサル日本女子代表とトレーニングマッチを行った事がある。しかし未知数の相手にある事は変わりない。
日本の先発はGK1番山本選手(VALE)、4番春山選手(arco)、5番小出選手(VEEX)、7番吉林選手(Alicante:スペイン)、9番関灘選手(arco)が顔を揃えた。しかし日本は立ち上がりから堅さが見られ、パスミスやトラップミス等でボールを失う場面が見られ、、また独特なリズムで戦うチャイニーズタイペイ相手に苦戦。前半2分に3番江選手の単独ドリブル突破からゴール前の混戦をそのまま押し込み、チャイニーズタイペイが先制点を奪う。すぐさまセット交代をした日本はその後も相手の戦い方にアジャストできず、自らのミスで攻撃が途切れる場面が続く。パスのズレも足一歩分だったりするが、長期間の海外合宿の疲れもあるのか体が重いようにも見える。思い切ったドリブルもディフェンスに引っ掛かり、またボールが大きくないラインを割るなど良い場面が見られない。少しずつセットの選手を入れ替えてコートに送り出すが、チャイニーズタイペイは自陣に引いてラインを作り、奪うとドリブル突破、そしてゴールクリアランスからも長いボールを前線に入れてパスをつながず、日本のプレスを掻い潜る。寄せ自体は激しくないものの、縦、特にピヴォへ入るパスに対しては激しくボールを寄せて、2人目もすぐにサポートに来る事で日本の攻撃の芽を摘み取る。何か日本はボールを持たされているような感があった。前半16分にタイムアウトを取った時のセット3番中野選手(arco)、7番吉林選手、11番藤田選手(arco)、13番横山選手(FUGADOR)のセットより素早い判断から良いパスが縦に入るようになり、日本らしいボール回しが見えてくる。前半終了間際には15番園田選手(京都精華)のオーバーヘッドシュートがバーを叩く惜しい場面もあったが、日本は1点ビハインドのままハーフタイムを迎えた。
後半は3番中野選手、8番坂田選手(SWHL)、11番藤田選手、13番横山選手のセットで良いリズムを作り出すと2分に左サイドからの低い折り返しのパスを11番藤田選手がダイレクトで合わせて同点に追いつく。点が入る時はこういうものかという見事な得点で安心したのか日本は自信を取戻し、逆にチャイニーズタイペイは自陣に釘付けとなり、攻撃の攻め手を失っていく。すると10分に左サイドの7番吉林選手のシュートパスをGKがはじいたところ、9番関灘選手が押し込んで逆転に成功。更に11分にも7番吉林選手が第2PK付近から少し左に持ち出してディフェンスを外すと、得意の左足ミドルシュートが決まり3-1とリードを広げる。後半明らかに判断が早くなり、チャイニーズタイペイに的を絞らせない攻撃が機能。明らかに前半とは違う戦いぶりに観客も湧いてくる。その後、終了間際に波状攻撃から8番坂田選手、3番中野選手の連続シュートがバーにはじかれる惜しい場面があったが、追加点は奪えず試合終了。フットサル日本女子代表初の国内国際親善試合はほろ苦いデビュー戦となったが、世界ワールドトーナメント、国際親善試合と約2週間での集中活動で課題や成果が見えてきたはず。来年9月に行われる予定の第1回AFC女子フットサル選手権に期待したい。