【第9節】
さいたまSAICOLO 3-1 VEEX TOKYO Ladies
<得点者>
13:02 7番秋田谷美里(さいたま)
14:14 5番伊藤華恵(VEEX)
26:52 9番安奈希沙(さいたま)
39:49 7番秋田谷美里(さいたま)
前節、今季リーグ初の敗戦を喫したVEEX。そして後期リーグに向けて順位を上げたいさいたまの試合は、前半から一進一退の攻防。お互いにプレー強度が高く、なかなか思うような攻撃の組み立てができない。試合が動いたのは前半14分、一瞬守備のバランスを失ったVEEXに対して素早く右サイドに展開し、3番水原選手のシュートパスにゴールまで7番秋田谷選手がピンポイントで合わせてさいたまが先制する。しかしVEEXも素早く反撃。相手陣内でパスカットした13番宮崎選手が左サイドでボールを奪うとすばやく中央の5番伊藤選手にパスするとこれを冷静に押し込み、すぐさま同点に追い付く。後半に入ってもポゼッションは五分五分、トランジションからチャンスを作る両チーム。後半7分、勝ち越し点を奪ったのはさいころ。左サイドのキックインからの戻しを9番安選手が思い切り振りぬくと、ファーサイドへと突き刺さり2-1とさいころが1点リードとする。リードしている事もあり、ややさいたま優勢と思われた後半だが、なかなか得点が生まれない。するとVEEXは残り4分を切った所から5番伊藤選手をGKにしてパワープレーを開始。フォーメーションを変えながら攻めるVEEXに対してしっかり引いてブロックを作り守るさいたま。お互いにタイムアウトを取り、戦術を徹底していく。残り11秒、ボールを奪いパワープレーに持ち込もうとしたVEEXのパスをカットした7番秋田谷選手が素早くゴールに向かってロングシュートを放つと放物線を描いてゴールへと吸い込まれ、ダメ押しとなる3点目が入り勝負あり。VEEXはここに来て停滞連敗。さいたまはこの日試合の無かった府中をかわして3位へ浮上した。
(写真:Yasuko Kaneko)