【準決勝】
フットサル日本女子代表 vs フットサルタイ女子代表
<得点者>
5分 9番江川涼(日本)
10分 2番JENJIRA BUBPHA(タイ)
13分 2番加藤正美(日本)
準決勝の相手タイとは2017年のアジアインドアマーシャルアーツゲームズの決勝で敗れて涙を飲んだ相手。現地時間18時からの試合という事で多くの観客が集まった。今日の先発はGK12番山本選手、2番加藤選手、3番江口選手、6番井野選手、11番若林選手といずれも兵庫県選抜で戦ったメンバー。立ち上がりからゾーンDFでやや引き気味に守るタイ相手に対してボランチの動きで打開を図る。これが実ったのが前半5分、8番網城選手がうまくボールを持ち出し、右の14番藤田選手、そしてダイレクトでラストパスを送ると左サイドを走り込んだ9番江川選手が迷わずダイレクトで打ち切るとGKの股を通りゴールネットに突き刺さった。試合をリードした日本は攻守ともにリズムが出てくる。前半11分自陣からカウンターで抜け出すとタイ3番がたまらずユニフォームを引っ張りファールで止める。このプレーにレッドカードが出され、タイは2分間の数的不利を余儀なくされる。しかし日本もフィールドプレーヤー3人の守備を攻めあぐね、タイムアウトを使って修正しようとするが、得点を奪えず2分間が経過して数的優位のチャンスを活かす事ができなかった。2分間を守り切ったタイは徐々に息を吹き返すし、日本の攻撃を受け止めながらカウンターのチャンスを伺う。前半残り1分でタイがビッグチャンスを得るが、ラストパスの精度を欠き、日本は難を逃れる。
後半に入り、いきなり1分にトランジション局面で数的不利を作られ、ピンチに見舞われるが、これもラストパスが合わずに守り切る。ダイレクトパスで前線へボールを入れる事をスイッチにして攻めるタイが何度となく日本ゴールへ攻めるが、日本は最後は必ずと言って良いほどスライディングを徹底してタイのシュートを防ぐ。スライディングにかかるという事は、タイの攻撃が一本調子で攻め急いでいるようにも感じられた。日本は定位置攻撃をしかける場面が多く、タイのゾーンDFを攪乱する場面を作るが、ゴールまで迫る事ができない。逆に後半7分にマークのずれからコーナーキックやキックインのセットプレーでピンチを迎えるが、GK1番山本選手の好守でこれを防ぐ。しかし後半10分タイが日本ゴールをこじ開ける。左サイドのハーフライン付近で日本のパラレラのボールを奪うとパスアンドゴーから一気に数的優位を作り、2番がファーで押し込み、1-1と同店に追い付かれる。一気にボルテージの上がる会場の歓声の中、冷静に戦う日本は少しずつ有効打を繰り出していく。すると後半13分、左サイドのコーナーキックからの戻しのパスを3番江口選手が左足でシュートパス。これをファーで2番加藤選手が右足アウトサイドで流し込み、得意の飛行機パフォーマンスでベンチに駆け寄り、2-1と再びリードを奪う。続く14分にタイはピヴォ4番の反転から決定機を創り出すが、徹底したマークで防ぎ事なきを得る。するとタイは残り5分となったところでタイムアウトを取り、直後からパワープレーを開始。最初左利きの9番がGKをしていたが、14番に変更。3試合目となるパワープレーを集中した守備で凌ぎ、2-1のままタイムアップ。激戦を制した日本が2大会連続の決勝進出を決めると共にユースオリンピックへの出場権も獲得した。