最年長、そして準最年長の2人はアジアを制していた頃のフットサル日本女子代表を知る2人。またこの2人はタイでフットサル選手として活躍。当時のチームメイトのタイ代表に選ばれているという。最年長が準決勝タイ戦前に意気込みとチームの雰囲気を語った。
- 若林選手は7年ぶりの復帰、そして小村選手は5年ぶりの代表復帰となります。アジアの舞台はどうですか?
小村選手:私はアジアインドアゲームズという大会に2回出ていたんですが、AFCは初めてです。AFCは正式な大会で、インドアゲームズは数ある協議の中の一つなので準大会という位置付けのようです。ですから会場の雰囲気から、組織運営から全然違います。AFCはどんな雰囲気かと思っていましたが、全く違いました。やっぱりアジアとか世界と戦うのは違うな、楽しいなと思いました。
- なでしこリーグの時はなかなか国際経験を積めるというのが少なかったのではないですか?
若林選手:なでりこリーガーからフットサルへ転向した理由は、日本代表になりたい、国際大会に出たいという目標がありました。なでしこJAPANの候補合宿に行かせていただいた時にレベルが違うなと感じて、フットサルだったら代表が狙えるかもと思い、転向しました。サッカーではアジアの選手とやるという経験は本当になくて、時々韓国のクラブチームが来日して練習試合をやる程度でしたし、国として戦うという機会が無かったですが、成長する機会になると思いますし、国内と戦うモチベーションと同じではいけないなとも思います。プレーシャーのかかり具合だったり、ミスができないとか、そういう部分を含めて楽しいですね。7年前に選ばれたブラジルでのワールドトーナメントの時は何にもできなかったですが、今は年を重ねた分、いろんな事ができて、感じられるようになりました。
- 試合の内容に関しては国内の試合の方が面白いかなという印象がありますが、こっちの方が1点の重みがあるなと感じますが。
若林選手:そうですね、arcoセットがもっと点を決めていればみんなが楽になるだろうなと思いますし、責任も感じています。他のメンバーは今回集まって合わせながらプレーしていますが、arcoのセットは強みを出し切れていないなというか、成し遂げていないという部分もあります。ただ私達はディフェンスから入るという所もあるので、ぶれずにやり続けていく事と、そこからゴールが生まれればと思います。初戦はできていたので、チームを勢いづける為に必要な事なのかなと思っています。
- arcoセットでは加藤選手が元気ないようにも見えますが・・・
小村選手:そんな事ないです。一番効いていますよ。
若林選手:一番動いています。
小村選手:得点とか取れていないですが、皆のカバーをよくしてくれています。切り替えも一番早くて、それでカバーに入っているので、得点の場面にいないんだと思います。
- いつもだとドリブルで攻めあがる印象もありますが
若林選手:体格差もありますし、フィジカルコンタクトがあまり強くないので、その中で自分で考えてプレーしているんだと思います。間違いなく手で抑え込んでドルブルできない相手なので。
- 木暮監督のフットサルはどうですか?
小村選手:面白いですね。
若林選手:めっちゃ面白いです。
小村選手:私はいろんな事を学ばせてもらっています。
- 今までaricoも戦術的な取り組みは決して多いとは思いませんでしたが、4人がいろんな戦術を経験して、チームにも良い影響を与えるんではないですか。
小村選手:自分のチームはポテンシャルないチームだとは思っていないので、やればいろいろできると思いますので、自分達の良いスタイルを貫いていこうかなと思っています。その中でアジアや世界で戦うには、そういった戦術を理解した上で、自分達の一番良いプレーを選択するのが一番だと思います。もう少し自分達で勉強しつつ、理解しつつ、自分達のスタイルを貫いて行きたいと思います。
- 見ていて楽しそうな感じがしますよ。
若林選手:めっちゃ面白いです。課題を出されてクリアできて楽しいみたいな感じですかね。前は「これはできない、覚えなアカン」て感じでしたけど、それに対してチャレンジさせてくれて、できた時に「こんな事ができるようになったんだ」となるのが面白いですし、これやれば相手はこう動くんだ、面白いなと思わせてくれるというのがありますので、そういった部分で信頼してできているという所があります。引出しを増やしてくれる感じがあります。
- 女子のチームで監督の言う事を体現するのが一番大事というのは初めて聞いた気がします。
小村選手:みんなも思っています。
若林選手:選手みんな思っています。それでも個は大事にしてねと言われ続けているので、多分選手をリスペクトしてくれているというベースがあり、なぜ自分が代表に選ばれたのかという所を明確にしてくれているので、やるべき事がはっきりします。「これ自分でなくても」と思うとぶれてしまうと思いますが、それがない分、みんなが思い切ってプレーできているのだと思います。