【第2節】
バルドラール浦安ラス・ボニータス 1-2 府中アスレティックFCプリメイラ
<得点者>
01:11 14番藤田美桜(府中)
01:21 6番田中千尋(浦安)
23:43 7番熊坂結女(府中)
この日の対戦はFリーグの前座として開催。しかもいずれも浦安vs府中の対戦であり、浦安はホーム開催で是が非でも勝ちたい試合。試合はいきなりスコアが動く。前半2分、左サイドのキックインからチョンドンで左足シュートが決まり府中が先制する。しかし浦安もすぐに反撃。直後に右サイドからのキックインのセットプレーから6番田中選手のゴールで1-1と同点に追い付く。この日浦安はY字でのディフェンスで積極的にプレスをかける。これがはまり府中は自陣に押し込まれる展開が続く。それでも府中はカウンターからチャンスを作り、浦安ゴールに迫る。しかし試合自体は浦安ペース。チャンスを次々に作り出すが、トラップが決まれば、触るだけでという所でチャンスを逸する。
後半に入ってもペースを攻撃のペースを握る浦安だったが、先に得点を奪ったのは府中だった。後半4分、左サイド深い地点でキックインを得た府中はセットプレーの動きからチョンドンダイレクトで中央へパスを入れると見せかけ、一旦14番藤田選手へ。トラップでタメを作ってからファーサイドへ走り込んだ7番熊坂選手へパス。ダイレクトで合わせるが、ジャスミートできなかった事で不規則なバウンドでGKの横を抜けてゴールへと吸い込まれていった。押され気味の展開だった府中はこの得点で再び勢いを取り戻し、プレスを強める。浦安も途中から4-0の攻撃システムへ変更してボールの前進を試みるが、府中のプレスにかかる場面も見られ、なかなかチャンスを作れない。すると浦安は残り4分を切った辺りから9番江川選手をGKにしてパワープレーを敢行。しかしなかなか良い形でチャンスを作れない浦安に対して、府中は集中した守りでこれを凌ぎタイムアップ。府中はアウェイで勝利し、開幕2連勝。勝ち点を6に伸ばして暫定ながら首位に躍り出た。
<バルドラール浦安ラス・ボニータス試合後記者会見>
米川監督:ホームで勝ち点3が欲しかったのですが、結果は最悪の結果になり、非常に悔しいというか、残念という気持ちです。内容としては取り組んでいる事もピッチで出ていますし、良い形も作れていましたし、先程公式記録を覗いた所シュートも相手の1.5倍はありました。自分達がやっている事自体は男子と比べてもそれほど遜色無く、悪いものではなかったですが、個人のスキルだったり、アイデアだったりが、失点シーンも含めて甘かったかなと。ただそれはやっていくしかないですし、自分達がやれる事をしっかり探して、来週も試合があるのでしっかりやっていきたいと思います。
田中選手:新しく取り組んだディフェンスがあって、手探りしながら試合開始からやったのがうまく行き、チャンスも多く作れましtが、そこで点が取れない、決めきれない、そして簡単にセットプレーで失点してしまうという所で、甘さが出た試合だったと思います。決めるところでしっかり決めていれば、流れも自分達についてきたと思いますし、決めれなかった事で、全て相手に向いてしまい、後手に回ってしまったのかなと思っています。しっかりとチャンスを掴まないとこういう結果になったのだなと未熟さを感じています。
- 内容と結果が合わない試合だったのかなと見えました。その中で後半途中から3-1でピヴォを置くシステムから4-0へと変更した後に逆に府中のプレスに苦しむ場面が見られたように感じました。
米川監督:最初の部分は確かに内容的にはウチの方に分があったと思います。逆に女子でこういう結果が出たのは良い事なのかなと思います。相手どうこうは言いたくありませんが、自分達のやっている事は高みを目指していますし、引き出しを多くしようとしてますし、よりフットサルの魅力が出るように心がけているつもりです。それでも負けるという結果が出たのは、女子では今まであまり無かったので、ある意味良い事ではないかと思っています。2つ目の4-0への変更の事ですが、最初ははまっているという部分もあったと思うのですが、とはいえ間を取って、前を向ければ数的有利を作れる場面もありましたし、奥を取ってフリーを作っている場面もあったので4-0としても出来ていたとは思っています。ただどこでどのタイミングで誰が何をするという事がしっかり出来ていなかったし、もう少し個人の認知して決断する所がもう少し必要なのかなと。もうこれはやっていくしかありませんね。
- 今まで親善試合では前座でこの体育館で試合をした事があったかと思いますが、公式戦でホームでサポーターの声援を得て、また一人ひとり入場する事が初めてだったと思います。良い事もあったと思いますが、緊張するような事はありましたか?
田中選手:9年前に浦安に入団してからずっとこの体育館で、日本リーグで試合をやりという想いはずっと持っていて、まさか自分が浦安にいる間に実現できるとは思っていませんでしたので凄く強い思い入れがありましたし、お客様が入った中で勝ちたい、皆で喜びを共有したいという気持ちが強くあり、だいぶ前から緊張していました。ただ緊張はありましたが、すごく楽しみで心が震えるものをずっと感じていました。
<府中アスレティックFCプリメイラ試合後記者会見>
松田監督:非常に厳しい試合だったのですが、主導権を握るまでに時間が少しかかってしまった事、あとゴール前に迫ってそれに対してフィニッシュまで行くという形をもっと構築していかないとまた厳しい試合が続くなと思うので、今後も練習していきながらレベルアップし、皆が見ていて更に楽しいと思うようなフットサルをチームで体現できればと思っています。
縄田選手:対策はしてきましたが、自分達のペースで試合を進められたかというとそういう訳でもなく、前半は相手のペースだった思いますが、自分達の前プレから徐々にでき始めてボールを奪えたりしてきました。それが早い段階でできればもう少し点が奪えたかなと思います。
- 前半は浦安に苦しめられたという印象があるとの事でしたが、相手がY字でプレスをかけてきました。それに対してどのように改善しようと指示したのでしょうか。
松田監督:前半ボールを前へ運ぶけど有利な状況ではないという事が多かったので、そこの所の意識をまずは改善しました。蹴れる状態という事を認知して、ピヴォを信じて押し上げていくという事をチームとしてやっていきました。そういう部分ができてきてピヴォに入るようになり、フィクソが付くようになったので残りの3人でしっかりパスを回すなど、選手が状況状況を判断してやってくれました。
- 途中から浦安が4-0へ変更してから、更にプレスがかかるようになったかなと見えました
松田監督:両方のシステムがあるのは最初から分かっていたので、3-1だったらこう、4-0だったらこうと伝えていたので、たまたまウチのやり方と相手のやり方がフィットしたのだと思います。ただ紙一重だったと思うのですが、選手が把握して準備できていたので、そこに関しては精神的なストレスがかからず、スムーズにできたのかなと思います。
- 浦安との試合は昨年も勝利しましたが、両チーム共に監督が代わり、府中も選手が変わりました。今日戦って印象は変わりましたか?
縄田選手:昨年のリベンジの為に、浦安さんがこの場をセッティングしたのだと思いました。実際相手は意気込んでいるなと凄く感じました。多分去年の方が格下に見られていた印象はありますが、今年はウチも選手が揃ってきてました。ただ浦安さんも選手は変わっていないものの、9番江川選手がピヴォに入っていたりととても脅威になっていて、昨年よりチーム力が上がっていると感じました。