VEEX TOKYO Ladies 1-2 SAICOLO
<得点者>
2分 7番加藤選手(SAICOLO)
8分 11番吉川選手(SAICOLO)
12分 10番吉林選手(SAICOLO)
優勝のかかった大一番、勝利した方が優勝、引き分けなら得失点差でVEEXが優勝となる天王山決戦。試合開始早々20番秋田谷選手が負傷で戦線離脱。そのざわめきが収まらない前半2分ペナルティエリアやや外で得た直接FKのチャンスを7番加藤選手決めてSAICOLOが先制する。反撃に出るVEEXに対してSAICOLOも受けて立つ。試合は一気にヒートアップして攻守の切り替えが早くなる。次の得点は前半8分、SAICOLOのGK21番吉村選手のスローで一気にVEEXゴール前へ。混戦の中で競い勝ったSAICOLO11番吉川選手に当たりそのままゴールへ吸い込まれSAICOLOが2-0とリードを広げる。2点のビハインドを背負ったVEEXは前半10分にタイムアウトを取り、徐々にペースを取り戻す。前半12分ゴール前で受けた7番吉林選手がシュートモーションから切り返して、得意の左足で強烈なシュートをゴールへ叩きこんだ。VEEXは勢い付くもSAICOLOは20番秋田谷選手が戦線に復帰した事もあり、しっかりと対応。ボールポゼッションはややVEEXが高いながらも要所を抑え、2-1のままハーフタイムへ突入する。
この日両チームに特徴的な事象があった。共に基本的にはセット交代をするチームだが、徐々に特定の選手でのローテーションで交代が行われていく。それだけこの試合が重要だという事を物語っているようだ。後半に入るとVEEXがペースを掴む。完全に試合の主導権を握り、SAICOLOに襲い掛かるが、経験を活かしたリスク管理で無理せずつながずにしっかりとクリアする事で試合の流れを断ち切る。最後はVEEXは5番伊藤選手をGKにしてパワープレーを開始するが、集中したSAICOLOの守備を崩せずタイムアップ。勝利しか優勝の芽がなかったSAICOLOが最終節で巻き返し2年連続2回目の優勝を飾った。
<SAICOLO小野直樹監督インタビュー>
- 優勝おめでとうございます。
小野監督:ありがとうございます。
- 以前今シーズン関東リーグは過去最悪の立ち上がりだったとお聞きしていました。振り返ってみていかがでしたでしょうか。
小野監督:メンバーも変わって、前年優勝という結果がマイナスに出た部分もありました。スタート時点でチーム内のコミュニケーションがまだまだ取れていなかったと思います。しかしそこから技術、戦術以外の部分を言う事も自分の役割だと思っていたので、言いにくい事を自分が変わって伝える等、中盤は組織、グループ化という部分に重点を置きました。やはり大きかったのは日本リーグに入れてそこの一員になれたという事で、あの場でフットサルができるというのはチームにとって本当にプラスになったと思います。今日の試合でもそうですが、重要な試合となった上位陣との試合の時に「みんな(日本リーグで)arcoを倒したんだぞ、できるという実体験をしているのだから、自信を持って試合をやろう」と口癖のように言いました。
- この試合を振り返ると2点を奪い先制しましたが、VEEXに1点返されて押される展開が続きました。
小野監督:2点リードして自身に満ちてプレーをしていましたが、1点相手のエースに点を取られた事で腰が引けたというか、すでに守りに入るようなビクビクしているようなプレーが多かったので、マイボールにしなかったら攻められるだけで苦しいよと。相手に交わされたり、奪われたりを怖がっていたら相手の思うツボだと伝えました。もし抜かれてもカバーがいるわけだし、怖がらないでマイボールの時間を長くしようと伝えました。」
- 今後日本リーグもありますし、地域女子チャンピオンズリーグもあります。
小野監督:我々はこういう厳しい試合を泥臭く戦っていくしかないので、今日同様に頑張って行きたいと思います。地域CLに関しては毎年予選リーグで敗退していますので、チームの成長を証明する為にもファイナルの舞台に進んで日本一を目指す戦いをしたいと思います。