第3節第2試合
SAICOLO 4-3 arco-iris KOBE
<得点者>
7分 14番三好選手(SAICOLO)
9分 10番中野選手(arco)
12分 20番齋藤選手(arco)
15分 10番堀田選手(SAICOLO)
22分 10番堀田選手(SAICOLO)
27分 オウンゴール(SAICOLO)
39分 19番若林選手(arco)
開幕2連勝同士の対戦、序盤から慎重に試合を進める両チーム。arcoがやや優勢に見えるが、いつもに比べてやや積極性に欠けるようにも感じられる。試合が動いたのは前半7分、SAICOLOは左キックインからディフェンスの裏を取った14番三好選手が、見事にファー詰めで合わせてSAICOLOが先制点を奪う。リードされたarcoも徐々にarcoらしさが見え、攻撃にリズムが出始める。すると9分にarco10番中野選手が豪快なミドルシュートを決めて1-1の同点に追い付く。勢い付いてきたarcoはさらにプレスを強くしてきた所でGK21番吉村選手が強肩を活かしたロングスローで回避を図る。しかし前半12分、arcoは右サイド9番関灘選手のピヴォを使ってのワンツーからのシュートパスに20番齋藤選手がスライディングで合わせて勝ち越しに成功する。しかしSAICOLOも負けじと前半15分、堀田選手の技ありの左足トゥーキックがゴールに突き刺さりすぐさま同点に追い付く。この後スコアは同点ながら少しずつarcoに流れが傾いていく。arcoは積極性が増し、押し込む展開が続く。SAICOLOは無理にパスをつなごうとせず、GKからピヴォに張る11番吉川選手に入れて一気に押し上げを図るなど冷静に対応していた。
後半開始直後の2分、SAICOLOが3点目を奪う。ゴール前のこぼれ球をSAICOLO12番堀田選手がまたもや押し込み3-2とSAICOLOがリードを奪う。更に7分にはカウンターからSAICOLO11番吉川選手のパスを走りこんだ8番高橋選手へシュートパス。左足で合わせたシュートがディフェンスに当たってゴールへと吸い込まれ4-2とリードを2点と広げる。2点のビハインドを背負ったarcoは少し焦りが出てきたのかパスがずれる、タイミングが合わないなどしてくる。更に攻撃も短調になりつつあり、SAICOLOが気持ちを切らさずに体を張って対抗する。そしてリスクコントロールをしながらシンプルに前線にボールを供給する。刻一刻と時間が流れた後半19分右サイドでの仕掛けからarco19番若林選手がファーサイドへ強烈なシュートを決めて1点差に追いつくが、反撃もここまで。4-3のスコアでSAICOLOが勝利し、全勝対決を制した。
<SAICOLO小野監督、高橋選手>
小野監督:我々はチャレンジャーとして臨もうとしてオフェンス面、ディフェンス面で3、4つに絞って選手には伝えました。練習では決断を早くしようと言いました。例え間違っていたとしてもいずれチームとしての判断スピードにつながると。また球際に関して”勝て”ではなく、”球際から逃げるな”という表現を使い、やられても良いから何度でもチャレンジできるようにしました。少ないチャンスながらも決めきって先行できた事が勝因だと思っています。どの試合も勝ちたいですが、arcoさんに勝つという事で心の面を重視し、それに選手が応えてくれました。
- ディフェンス、オフェンスの狙いをいくつかに絞ったとの事ですが、差し支えない範囲でいくつか教えて下さい。
小野監督:arcoさんはサイド突破が強いと分析していたので縦突破させない事と、それをどのラインまで続けるか統一しました。攻撃面に関してはボールへのプレスが強いのでボールを持っていない選手が必ず1人短い距離でサポートしようと伝えました。これが本当にうまくハマったなと思っています。
- 高橋選手に質問です。攻撃面でうまくハマったという短い距離のサポートですが、選手から見てどのように感じましたか?またそれに対してarcoの対応はいかがでしたか?
高橋選手:最初意識してサポートしてみるとうまく回避ができました。相手も対応してくるのかなと思ったのですが、試合を通じて大きな変化はなかったのでそれがチャンスにつながったのだと思います。
<arco-iris KOBE小屋監督、関灘選手>
小屋監督:試合の立ち上がりから厳しい展開を強いられて3-4という結果になってしまいました。反省点は修正、改善が出来なかった点が挙げられます。自分達の戦いをしようとする中でできなくなると、リズムが悪くなり、このような展開になってしまう事は分かっていた事でしたが、それを踏まえて出来なかった事が敗因だったと思います。
- 1節、2節と前半大量得点し、修正してきた相手に得点を奪えない展開となり、今日の試合でも相当研究してきたと思われるSAICOLOに敗戦となりました。課題であるゲームマネージメントができなかったという点では今後どのような部分の改善が必要だと考えていますか?
小屋監督:大きくは攻撃とディフェンスがありますが、ディフェンスからしっかりチャレンジして行こうとチームでは話しています。しかしながら守備でかわされてとか剥がされてではなく、チャレンジしていなくて失点となっているのが現状です。攻撃ではストロングポイントを出せていていないのは相手のうまさもあり、判断の遅さだったり、サポートの距離、角度が影響していると思います。我々はリアクションではなく、しっかりとアクションを起こしてチャレンジしていかないと行けないと思っています。
- 言いたくないかもしれませんが、昨日も関西リーグで公式戦がありました。2日連続の試合は影響があったのではないでしょうか
関灘選手:無いです!
小屋監督:それはレギュレーションとして分かっていた事なので影響はなく、今日の試合結果には関係ないと思います。