7/14(木)、日本フットサル連盟より日本女子フットサルリーグに関する発表がリリースされました。
以前より噂に上がっており、各協会等には春頃より参加の案内等が出されていました。その後にヒアリング等が行われ、今回の参加チームが決定されたようです。おそらく法人化、自治体の協力、予算の確保等、参加には様々な条件が出され、それがクリアできる見込みができた事でリーグ設立の運びになったと思われます。全国リーグができる事は日本女子フットサルにとって画期的な出来事であり、関係者の努力に心より感謝を伝えたいと思います。また、参加する事になった6チームの勇気と努力に敬意を表したいとと思います。一方で参加チームの少なさ(6チーム)と秋開幕で1回戦総当たりという事は年間5試合しか行われない為、Fリーグ設立時の事を考慮すると突貫工事的な側面が見え隠れしていますが、始まってしまえば必ず改善が図られるかと思いますので、今後の動向に期待し注目して行きたいと思っています。
さて、現状の国内リーグの状況について2016年1月にこのようなコラムを書きました。
女子フットサルの現状 - 国内リーグ(http://www.panna-futsal.com/2016/01/real-japan-ladies-futsal1.html)
この記事を読んでどのように感じられたでしょうか。1/3の都道府県でリーグ戦が行われておらず、地域リーグの存在しない地域(今季は四国のみ)があるという現状であれば、全国リーグ等、時期尚早だと感じた方もいたのでは?と思います。地域リーグでも昇降格が行われているのは関東と東海のみ。現状のTOPリーグである地域リーグであっても、昇降格が無く、出場したいという事で参加が認められる地域リーグがあるという状況も存在しているのです。まずはそこを整備してから・・・そう考えても不思議ではありません。
しかしJリーグ創設時に当時の川淵Jリーグチェアマンの言った有名な言葉があります。
「時期尚早と言う人間は100年経っても時期尚早と言う」
世界の4強であるブラジル、スペイン、ポルトガル、ロシアは国内のリーグ戦が充実しています。またアジアの国々でもフットサルに力を入れている国は多く、イラン、タイをはじめマレーシア、ミャンマー、チャイニーズ台北、ベトナムでも全国リーグが開始されています。日本も代表強化の為にも充実した全国リーグが欲しいのは当然の事で、決して時期尚早だったとは思いません。日本リーグができる事で女子フットサルが活性化し、地域リーグや都道府県リーグが同時に拡充していく事は充分可能だと考えます。
一方でどうしてもFリーグの現状を考えてしまいます。昇降格が無い現状、ある意味地域リーグとFリーグは分断されているように感じます。やはり昇降格は重要なファクターであり、健全なコンペティションという観点からもより多くのチームが参入して欲しいと感じます。チーム継続の担保となり得る法人化は最低条件ですが、他の条件をFリーグ程に厳しくせず、多くのチームに手の届きそうなリーグになって欲しいと思います。
とにもかくにも全国リーグ設立の大きな一歩が踏み出されました。魅力的なリーグになるよう、PANNA-FUTSALでも全力でサポートしていきたいと思います!
<参入チーム>
SAICOLO(関東/埼玉県)
府中アスレティックFCプリメイラ(関東/東京都)
バルドラール浦安ラス・ボニータス(関東/千葉県)
丸岡RUCKレディース(北信越/福井県)
Futsal Clube UNIAO Ladies(東海/愛知県)
arco-iris KOBE(関西/兵庫県)