<1回戦>
千葉県女子選抜 1-1(PK3-2)埼玉県女子選抜
<得点者>
24分 4番河村選手(埼玉/アヴェントゥーラ川口)
36分 8番和泉選手(千葉/Bardral浦安Las Bonitas)
この試合、とても興味深い状況が見られた。千葉県選抜は3セット作る中、ピヴォセットとクワトロセットを作成。埼玉県選抜もピヴォセットとクワトロセットを作り、お互いに戦術的な試合展開を見せる。守備側が慣れているという事もあるか、いずれもピヴォセットの方が組織的な崩しが少ないとも感じるが、その分ピヴォの能力が際立ち、シュートまで持ち込むのは両チーム共にピヴォセットが多かったように感じる。千葉は前から、埼玉は引き気味の時間も多かったが、前からプレスをかける時間もあり、相手の様子を伺いながらという展開が続き、前の3試合とは打って変わったスピーディーな試合展開で前半が終了した。
後半スコアが動いたのは後半4分だった。埼玉県女子選抜はピヴォの位置から少し降りた9番初見選手を使い、左サイド高く位置した7番弘中選手へ。そしてゴール前に入ってきた4番河村選手へドンピシャのタイミングでパスを出し、これに合わせた左足でのシュートがネットに突き刺さり埼玉県選抜が先制点を奪った。1点のビハインドを背負った千葉県選抜は猛攻を開始。何度かポストを叩く場面があったが、埼玉県選抜GK1番内田選手が好セーブを連発。千葉県選抜の猛攻をギリギリのラインで防ぐ。しかし後半16分ピヴォが起点を作り、シュートを放ち、一度はGKに防がれるがこぼれ球を8番和泉選手が押し込み千葉県選抜の攻撃が実り、同点に追いつく。試合は大会規定によりPK戦に突入。1人ずつPKを失敗し迎えた4人目、千葉県選抜は突如GKを交代する。千葉県選抜内山監督はGK出身。何かひらめいたのか。この采配がズバリ的中。変わって入ったGK1番池田選手がPKストップ。そして決めれば勝利の場面で4番四井選手が冷静にPKを決めて勝負あり。千葉県選抜がPK戦を制し準決勝進出を果たした。