<準決勝>
SWH Ladies Futsal Club 4-4(PK2-0) arco-iris KOBE
<得点者>
10分 2番西尾選手(arco)
15分 9番関灘選手(arco)
18分 9番佐藤選手(SWHL)
26分 15番網城選手(SWHL)
27分 オウンゴール(arco)
28分 10番江口選手(SWHL)
34分 9番佐藤選手(SWHL)
36分 9番関灘選手(arco)
今季公式戦3試合目となる兵庫ダービー。まずは全日本女子フットサル選手権兵庫県大会決勝は2-1でSWHL、関西リーグ優勝決定戦では2-0でarco。今シーズン最後の戦いはいずれのチームに勝利の女神は微笑むのか。
試合は激しく、そしてスピーディーな展開。両チームシステムは3-1だが、arcoは固定ピヴォ、SWHLは偽ピヴォのような形でやや違いがあり、シンプルなarco、細かなパスワークのSWHL。ライバル同士の戦いは目が離せない時間が続く。素早いトランジション、体を張ったディフェンス、スライディングは見ている観客を釘付けにする。先制点は前半10分、ボールを奪ってからの素早いカウンターで後ろから走り込んできた2番西尾選手がゴールを奪いarcoが先制。更に前半15分、左サイドのコーナーキックから2人のディフェンスの門の間に入ってきた9番関灘選手が体を倒しながらダイレクトで合わせてarcoがリードを広げる。SWHLは細かなパス回しから敵陣に押し込み、最後はピヴォを使ってシュートまで持ち込みたい意図はあるが、なかなか狙い通りの組み立てができたいないようにも見えたが、前半18分、ピヴォ9番佐藤選手の振り向きざまのシュートが決まり、SWHLが1点を返す。この後、acoは決定的チャンスを迎えたが、SWHLの必死のディフェンスで守りきり2-1とarco-irisリードでハーフタイムを迎えた。
後半はややarco有利か。チャンスを多く作りだし、後一歩の所まで行くが、GK21番山本選手の長い手足を駆使したセービングで何とか凌ぐ。すると後半6分右サイドコーナーキックからのボールを足裏トラップでなめて左足一閃。この意表を突いたシュートが決まり2-2と同点に追い付く。その後、arcoは強肩GK1番古市選手のロングスローからオウンゴールを奪い、再びリードを奪う。しかし直後にSWHLは抜群の嗅覚でゴール前に現れた10番江口選手が味方のバックヘッドをGKの鼻先で触り、3-3のタイスコアに持ち込む。流れ的には追い付いたSWHLがやや優勢か。しかしリズムが悪くなるとGKのロングスローで一気に攻撃に転ずる等、目が離せない展開が続く。後半34分、9番佐藤選手のゴールでSWHLが待望の勝ち越し点を奪う。しかしarcoも9番関灘選手のゴールで4-4と追い付く。ここからはまさに死闘。ゴール前での攻防から一気にカウンター。体を張り、スライディングしてGKも必死に体を投げ出し、意地と意地がぶつかり合う。試合終了のブザーが鳴った瞬間、コートに倒れ込む選手が出る中、会場からは拍手の嵐。PKは2本外したarcoに対してSWHLが2本決めて勝敗は付いたが、勝敗よりも両チームが繰り広げた死闘に観客は魅了された。「準決勝だけど、これぞ女子フットサルの頂上決戦!」そんな気持ちを両チームが見せてくれた最高の試合だった。