【決勝】
SWH Ladies Futsal Club 2-1 丸岡RUCKレディース
<得点者>
24分北川選手(丸岡)
35分佐藤選手(SWHL)
35分佐藤選手(SWHL)
43分佐藤選手(SWHL)
2年連続釧路で行われた全日本女子フットサル選手権は、昨年女王のarco-iris KOBEが兵庫県選抜で敗退。そのarco-iris KOBEを倒したSWH Ladies Futsal Clubと昨年決勝でarco-iris KOBEに敗れて準優勝となった丸岡RUCKレディースの間での決勝戦となった。
両チーム共にフットサル日本女子代表を要する両チームの戦いは、序盤から早いプレスをかける。クワトロでボールを回すSWHは細かくボールをつなげて攻撃ラインの押し上げを図る。丸岡は早いプレスでボールを奪った後の切り替えが早く、一気にSWHゴールに迫る。約束通りファーサイドへも飛び込み、いわゆる“ファー詰め”を狙う。丸岡は前線に張るピヴォへシンプルにボールを入れて押し上げを図るが、ここにSWHLが素早く寄せて前線の起点にさせないようにパスカットを狙う。一進一退の見ごたえある攻防のまま前半はスコアレスで折り返した。
後半に入り、プレスを強めてきた丸岡は後半4分、右サイドで1対1を仕掛けた5番五十嵐選手のパスカットからのパスがディフェンスに当たりこぼれた所を9番北川選手がが素早く蹴り込み、丸岡が先制点を奪う。一気に勢いに乗る若い丸岡はこの後GKとの1対1のチャンス場面を2回作るが、SWHLのGK21番山本選手がファインセーブでこれを防ぐ。ここでゲームを立て直したSWHは後半15分、相手のクリアミスでこぼれたボールを9番佐藤選手が思い切り放ったシュートがゴールに突き刺さり、同点に追いつく。丸岡の動揺は隠せず、SWHLのペースが続くが、逆に丸岡のGK1番浅野選手がゴールを死守し後半終了のブザー。前後半を終えても決着が付かず、決勝戦は延長戦にもつれ込んだ。
延長前半3分、連動したプレスをかけて奪ってつないだパスを9番佐藤選手が冷静にGKをかわしてゴールを決めてSWHが勝ち越しに成功する。この後、猛攻をしかける丸岡だったが、ここにまたもやSWHLのGK21番山本選手が立ちはだかり、丸岡の攻撃をシャットアウト。試合終了のブザーと共にSWHLの初優勝が決定。昨年、一昨年に引き続き兵庫県のチームが日本一に輝いた。
<SWHL上久保監督インタビュー>
-優勝おめでとうございます。決勝戦いかがでしたでしょう
上久保:ホントしんどかったです。丸岡さんとは今まで練習試合などで何度も対戦していますが、今日が一番強かったです。
-決勝は20分ハーフ、普段の(関西リーグでの)公式戦では未経験の時間帯だったと思います。
上久保:少し不安には思っていましたが、選手は最後までしっかり走りきってくれました。
-丸岡のどの部分が一番嫌だと思いましたか?
上久保:前へ進む力です。個々の力であったり、少々強引でも前を向いていくという点は本当に嫌でした。
-初優勝を果たしましたが、これで追われる立場になります。
上久保:地元にはarco-irisというライバルチームがいます。我々としては全日本を一度取っただけなので、女子フットサルを活性化できるようなチームになっていけたらなと思います。その為にも地域リーグカップに出場しなくてはいけないと思っています。
<SWHLキャプテン8番坂田睦選手インタビュー>
ー優勝おめでとうございます。決勝戦振り返って下さい。
坂田:想像通り厳しい試合になりました。先制されたのも想定内だったので、その中でも最後まで走りきり、勝利して優勝できた事は良かったと思います。
-今までなかなか全国へ出場できませんでした。
坂田:ずっと兵庫県予選で敗退していて、全日本に賭ける想いはそれぞれ強いものがありますし、この大舞台に立つ経験の無い選手もいる中で、ベンチにいる選手も入れなかった選手もみんなで支え合った事が優勝につながったのだと思います。
-追いかけていた夢が叶い、今度はディフェンディングチャンピオンとなります。
坂田:今大会挑戦者として臨んだ立場で優勝を手にすることができましたが、決して秀でている存在ではないと思っているので、まだまだ求めていかなくてはいけない部分はたくさんあるので、この結果に満足せずチーム一丸となって更に成長していきたいと思います。