9/10(日)にAFC女子フットサル選手権マレーシア2015に挑むフットサル日本女子代表が発表されました。
AFC女子フットサル選手権マレーシア2015 フットサル日本女子代表 メンバー・スケジュール
写真付でスタッフ、選手紹介をしましたので是非こちらもご覧下さい。
【メンバー発表】AFC女子フットサル選手権フットサル日本女子代表
まずこのAFC女子フットサル選手権はどのようなものか整理してみます。いままでアジアでの試合はアジアインドアマーシャルアーツゲームズという大会が行われており、フットサル日本女子代表の唯一の公式戦という位置付でした。この大会はOAC(アジアオリンピック評議)が開催しており、オリンピック系の大会でした。今回行われるAFC女子フットサル選手権はAFC(アジアサッカー連盟)が主催となっています。なでしこJAPANでもオリンピックとワールドカップがあるように、女子フットサルには念願の開催となりました。ちなみに男子のAFCフットサル選手権は1999年から開催されており、16年遅れて女子も開催される事となりました。
現在の女子フットサルにはワールドカップがありません。毎年12月前後に開催されているのはワールドトーナメントという招待大会です。日本は予選を経ず、招待され第1回から参加しています。このきっかけとなったのがアジアインドアゲームズでの2連覇(2007、2009)と言われています。フットサル日本女子代表は2007年に初結成されましたが、これはあくまで試行的なもので「結果を残さなければ次はない」、選手や関係者はそういった使命感を持って大会に臨み、見事に結果を出しました。実際2007年から次回のアジアインドアゲームズが行われる2009年の間は一回も代表活動が行われませんでした。しかしこの結果が出た事で2010年から開催されたワールドトーナメントに毎年参加。1年に1回の活動の場が与えられ、2013年には初の国内壮行試合(有料)、アジアインドアマーシャルアーツゲームズ3連覇(韓国仁川)、ワールドトーナメント(スペイン)と活動機会が徐々に増える事になりました。フットサル日本女子代表が目指すのはもちろんAFC女子フットサル選手権初代女王。選手、関係者の皆様には是非初代女王という結果を残して欲しいと思います。
さて、今回の代表活動にはどうしても触れておかなければいけない事があります。今回のAFC女子フットサル選手権自体は9/21(月)からですが、事前合宿は9/15(火)からとなっております。この2週間弱の活動中に全日本女子フットサル選手権の予選、また地域リーグが開催される地域があります。
北海道大会(9/27)
関東大会(9/26 - 27)
中国大会(9/20)
九州大会(9/26 - 27)
今回選出された選手の中では浦安(加藤、東山選手)、SAICOLO(堀田選手)、VEEX TOKYO(吉林選手)、ASTRO(関選手)がそれぞれ関東大会、九州大会に出場できません。以前行ったインタビューでフットサル日本女子代表在原監督は「日程が被っている事は選手選考には影響しません。チームも理解して送り出してくれています」と語っていましたが、年に1度しかない伝統のある全日本女子フットサル選手権の予選大会に代表選手がいないのはチームにとっての影響は決して少ないものではありません。
そこで出てくるのが、日程が何とかならなかったのかという想い・・・。確かにAFCの日程が当初の予定より若干変更になったのは確かです。決定直後に日本サッカー協会からAFC女子フットサル選手権がどの時期に行われる予定なのかが各地域に伝達されていたかは分かりません。但し、伝わったとしても、日程変更も容易ではありません。その大きな理由は会場の確保です。各地域で会場となる体育館の確保は非常に難しいものです。その上、日程変更となると地域リーグや都道府県リーグ間、ましてや他競技との調整となると至難の業と言えるかもしれません。実は以前も2007年フットサル日本女子代表初結成のアジアインドがゲームズの時にも同じような事がありました。当時T-FAL CUPと言われた全日本女子フットサル選手権の全国大会と日程が重複しました。全国大会の日程が変更できないのであれば今回のように地域予選の変更は余計に難しいのかもしれません。日本サッカー協会、各地域の協会、連盟の関係者の方々が最善の努力をし、結果的に日程変更ができなかった・・・。今回はそうであったと信じています。次回以降の活動に役立てて欲しいと思います!
ただやっぱりベストメンバーのフットサル日本女子代表が結成され、各チーム万全の態勢で全日本の予選大会に出場して欲しかったです・・・。