フットサル日本女子代表 vs フットサル兵庫県女子代表
得点者:14分4番加藤選手(日本),18分8番坂田選手(日本),23分6番天満選手(兵庫),25分5番網城選手(日本),30分オウンゴール(日本)
台風11号が直撃した関西地方だったが、フットサル日本女子代表と3月に行われたトリムカップで優勝したフットサル兵庫県女子選抜が熱い試合を展開してくれた。日本の先発はGK1番山本選手,4番加藤選手,9番関灘選手,10番中島選手,12番春山選手。地元兵庫県で日本代表に挑む機会を得た兵庫県選抜は前からプレスをかけ、激しくボールに寄せる。非常にプレー強度が高く、そしてシンプルに戦おうとい意図が見える。日本はベンチから「整えろ」「距離感」という指示が飛び、短いパスをつなぎ一気にスペースへ展開する、昨年のワールドトーナメントでの戦術コンセプトを継続している様子が伺える。徐々に判断のスピードが上がってきたのかドリブルも入り、兵庫県のプレスをかわし、一気に数的優位を作る場面も増えてくる。兵庫県選抜はプレスに行けば行くほど釣り出されているようにも見えた。日本に風向きが吹いてきた前半14分、ゴール前でシュートを2本続けたこぼれ球を4番加藤選手が鮮やかなミドルシュートを叩き込み日本が先制点を奪う。更に18分にも密集から左奥のスペースへ展開すると10番中島選手がゴール前へ折り返す。そこへ走り込んだ8番坂田選手がボール毎一緒にゴールへ雪崩れ込み、坂田選手らしい得点で追加点を奪う。前半は徐々に調子を上げた日本が2-0とリードして折り返した。
後半日本はメンバーを変えてきた。前半全く出場の無かった選手を投入。7番吉林選手を除いて昨年のワールドトーナメントに出蔵していない選手6名で構成。GKには2番山下選手が入った。対して兵庫県女子選抜はGKを20番辻本選手に変更し、6番天満選手,10番中野選手,11番江口選手,19番若林選手と揃え、反撃の姿勢を見せてきた。まだ戦術浸透度の低い日本の陣容に襲い掛かった兵庫県選抜は後半3分、19番若林選手が裏のスペースへ出したロビングパスを11番江口選手が折り返すとゴール前に走り込んだ6番天満選手がドンピシャで合わせてゴール。兵庫県女子選抜が反撃の狼煙を上げる。しかし日本は後半5分、カウンターで数的優位を作ると5番網城選手から6番小村選手、更に5番網城選手とボールが渡り、ゴールを奪った。得点を奪った事で余裕ができたか、日本は戦術に戸惑いを見せていた選手達が徐々に意図を理解しコートで表現をし始める。10分にも速攻から2対2の場面を作り、6番小村選手がゴール前へ送ったパスがディフェンスに当たり、そのままゴールへ吸い込まれ4-1と更にリードを広げる。兵庫県選抜も持ち前のプレスから一気にカウンターを作り日本ゴールへ迫るがGK2番山下選手の好守もあり、得点を許さない。日本はプレスに関する細かな指示もあり、兵庫県女子選抜を追い込む場面もあるが、スコアは動かず、4-1でフットサル日本女子代表が勝利した。