優勝は「丸岡RUCKレディース」！ ―劇的！残り2秒の決勝弾！―
丸岡RUCKレディース 1-0 SWH Ladies Futsal Club
4月12日（日）、テバオーシャンアリーナで行われた第4回日本フットサル施設連盟選手権 レディースクラス決勝大会。決勝戦は、リーグ戦を全勝で勝ち上がった丸岡と、ワイルドカードで決勝トーナメントにコマを進めたSWHL の 対戦。
前半は、ボールコントロールに優れたSWHLの迫力ある攻撃に丸岡が押され気味。10分ハーフランニングタイムで戦う試合であったが、前半5分過ぎまでは、15番、網城選手（SWH）の左からの攻め上がりとシュートの猛攻に丸岡陣営が耐えるという構図が目立った。攻め上がるSWHLであったが、チームの平均年齢が若く、走力が持ち味の守備を発揮する丸岡をなかなか崩し切れない。SWHLは細かな選手交代しながらも主導権を握り続けたが、 拮抗は破られず、前半を0-0で折り返した。
後半に入ると、徐々に丸岡の動きに変化が表れ始める。相変わらずSWHLに押され気味ではあるが、13番高尾選手（丸岡） の再三にわたる体を張った好守備に触発されてか、こぼれ球に反応する形で素早くボールを奪い、一気にシュートまで持ち込む場面が増えた。前半は、守備に回りがちであった、ピヴォの9番北川選手（丸岡）にもパスが通るように。豊富な運動量を持つ両チーム。互いにゴールネットは揺らさないまでも、午前中から何試合も戦った試合の疲れを感じさせないほど、果敢な動きは加速していく。
試合が動いたのは、終了間際、会場の多くがPK戦にもつれ込むことを意識した瞬間だった。ポゼッションを推し進め、相手陣内に攻め入ったSWHLのボールの出所にプレスをかけ、7番田中選手（丸岡）がボールを奪うと、背後のスペースに 一気に抜け出した。田中選手 がドリブルで持ち込みシュートした球をキーパーが 弾いたところ、左サイドから駆け上がった11番小林選手が押し込み、これが優勝決弾となった。
小林がボールを持ったのは終了約2秒前。ゴールネットを揺らした瞬間ブザーが鳴り、会場が湧いた。攻撃力に優れたSWHLであったが、最後まで諦めず守備に走り回り、最後の最後のチャンス をモノにした丸岡が勝利を収めるという形で、大会の幕は下ろされた。
（文：各務裕香）
