東京都選抜 1-2 兵庫県女子選抜
得点者:3分14番坂田選手(兵庫県),16分5番藤田選手(兵庫県),29分17番多々良選手(兵庫県)
今大会2度目の対戦となった東京都vs兵庫県、予選グループで対戦した際は1-1で引き分けた。試合は予選リーグ同様自陣に引き気味にラインを引いてブロックを作って兵庫県の高い攻撃力に対抗する狙いか。そんな東京都のゴールを兵庫がこじ開けたのは前半3分、兵庫県9番関灘選手が左サイドからディフェンスとGKの間に早いシュートパスを入れるとそこに14番坂田選手がスライディングで飛び込み、観客からため息が出るほどのビューティフルゴール。反撃を試みたい東京都だったが、速い兵庫県のチェックに有機的な攻撃が組み立てられず、またカウンターも封じられ前半はシュート3本に抑えられた。
後半開始直後の1分、またもや左サイドから今度は6番井野選手からのシュートパスに5番藤田選手が粘って押し込み、兵庫県が追加点を奪う。またもや開始直後に失点してしまった東京はそれでも我慢の時間帯が続き、兵庫県の攻撃を自陣で受け止める。それでも徐々に攻撃の組み立てにより攻める機会が増えてきた東京都だったが、兵庫県も得点を許さず、試合は終盤へ。残り5分を切った時点で東京都はプレスラインを押し上げ、ボールにプレスをかける。押し込みながらも得点を奪えなかった東京都だったが、残り13秒、左キックインから3番服部選手からのクロスを17番多々良選手がバックヘッドで流して待望の得点を奪うが、このままタイムアップ。得点は2-1ながら兵庫県が優勢に進める時間が長く、兵庫県が完勝。2年ぶり4回目の女王の座に就いた。
<兵庫県選抜中尾監督インタビュー>
- 優勝おめでとうございます
中尾:ありがとうございます。
- 予選グループ引き分けた東京都に見事勝利での優勝でした。
中尾:引いた相手にどう攻めるかというのが予選リーグでの課題でした。この決勝でその課題をクリアできたので優勝できたと思います。やはりシュートを20本以上打たないとなかなか点は入らないですね。ですからいかにシンプルに意識してシュートを打つかという事が重要だと思っています。
- 今回は中高生などの若手を起用する時間も多かったですね。
中尾:やはり5年度、10年後を見据えて経験を積ませる事も必要です。厳しい試合でベンチにいる事も必要ですが、やはり実戦で出場する事は何よりも大切な事です。中高生が頑張ってくれた事で主力を温存する事もできた。経験もさせて女王奪還という結果も出せた。良い大会する事ができました。採点としては80点位だと思っています。