11/15(土)、フットサル日本女子代表がトレーニングキャンプ2日目が開催。午前2時間、午後2時間、精力的に汗を流した。サプライズの理解の為に3人組でのボール回し、幅の管理、役割等を在原監督が細かく指示。休み時間に福角監督がアドバイスを与えるなど、選手の理解度も徐々に上がってきたように見えた。
またこの日JFA常任理事、FリーグCOOでもある松崎康弘氏が練習を視察。練習前に選手たちに激励の言葉をかけると共に最後まで練習を見学し、個別に選手に声をかける等、フットサル日本女子代表への期待の高さが伺えた。
<JFA常任理事 FリーグCOO 松崎康弘氏インタビュー>
- この度はフットサル日本女子代表、初の国際試合開催を予定されています。何かきっかけとなる事があったのでしょうか
松崎:以前より選手達に国際試合をやると約束していました。女子のフットサルは認知されていないので、認知度UPの為には代表戦はその第一歩だと考えています。単独ではなかなかできませんが、まずは年に1回、男子の前座という形で開催して、ゆくゆくは単独開催できる位になって欲しいと思っています。来年はAFCの女子フットサル選手権も開催されますし、その先にはいずれ開催されるであろう女子フットサルワールドカップも視野に入れ、その強化というのは大前提ではあります。
- 今回は関西と関東で1回ずつトレーニングキャンプが開催されます。いつもより人数も増えて回数も増えました。やはり女子フットサルの強化という意味合いがあるのでしょうか。
松崎:いつまでも同じ選手(層)で行くわけにはいきません。今回15歳の選手もいますが、サッカーと同じように育成から強化という流れは当然の成り行きだと思います。
- 女子フットサルは現在国内では地域リーグが徐々に整備されつつある状況ですが、都道府県レベルだとリーグ戦が開催されていない地域も多く存在します。育成を代表で行う事についてはいかがでしょうか。
松崎:私は逆にすぐ目の前に代表があるというのは良い事だと考えています。実際女子サッカーに目を向けてみても都道府県レベルでリーグ戦等の環境が整備されていない地域もあります。むしろボールを蹴る競技として一緒に発展しやすい環境にあるとも言えると考えています。そしてチャンスがあれば代表も夢ではなく、代表という場で競争ができる事も良い事だと思うので、もちろん環境が整備されていく事は良い事ですが、私自身は特に気にしてはいません。
- むしろ男子よりも女子の方がサッカー、フットサルの融合、関連性を強くできる環境にあるように感じます。
松崎:同じボールを蹴る競技やってみてそれぞれの特徴を生かした方向に行きやすいのはむしろ良い事だと考えています。実際今回召集された京都精華女子の園田選手はサッカーのU-18でも選ばれていますし、北川選手もサッカーの年代別代表に召集されていた選手です。以前はフットサル代表からサッカー代表となった佐藤楓選手(現なでしこリーグスペランツァFC大阪高槻)という例もあります。
- 女子フットサルは今後が楽しみという事ですね。
松崎:普及、育成という事も含めて選手達の為にするのが私達の仕事だと思ってます。今後も女子フットサルの強化、認知度UPの為にしっかり仕事をしていきます。