11/10(月)に発表されたフットサル日本女子代表の大阪レーニングキャンプメンバー18名が大阪に集合。初日は2時間のトレーニングとなったが、早速在原監督より今回のチームのコンセプトについて説明。選手はそのコンセプトを理解し、体現しようと積極的なプレーを心掛けているように感じた。既に5年目を迎える在原体制で世界のトップクラスとの対戦では差を感じると言っていたが、その差を埋めるべく採用するコンセプト、そして今回の召集について在原監督に聞いてみた。
<在原監督インタビュー>
- 初日トレーニングお疲れ様です。今回の召集についてお聞かせください。かなり若い選手が多い、そして左利きが多い(4人)と感じますが
在原:今回のチームはAFC女子フットサル選手権2015に向けてのチームなので、メンバーを広げるには良い機会でした。その為、パフォーマンスが分かっている一番ベテランの層は呼びませんでした。今回は復帰してきた選手、主力となっている20代中盤の選手を呼びました。召集の人数を見ればわかっていただけると思うのですが、いつも14名のところ18名呼んだのはアンダー世代の代表がない状況でいかに代表に選手を吸い上げていく事ができるのか、そして地方に情報を共有する事ができるのかという所が目的となるので、全体的に見ると確かに若い選手が多いと思いますが、4名の枠が多くなった事を考えると決して若返ったとは言えないと思います。なので合同合宿というイメージで考えていいただけると良いかと思います。
- 一番驚いたのはサッカーのU-18にも選出されている園田選手の召集でした。その意図は?
在原:ゴール前で違いを出せる選手である事、あと普段のトレーニングの状況、メソッド、スタンス、チームのプレーモデルが今回の代表が目指そうとしているものに近いという事、あとは左利きである事があります。
- という事は普段より女子サッカーを観戦し、指導者との情報交換も行っているという事ですね。
在原:インターハイでは(所属の)京都精華の何試合も見ています。京都精華のプレースタイル、特にパーソナルスペースの狭さというのはフットサルに来ても充分出来るだろうなと感じ、チームの監督さんとも情報交換させていただいた上で召集につながったという事です。
- 初日からスタイルのコンセプトについて説明されていました。
在原:コンセプトは「サプライズ」です。そもそも日本が世界で勝利する事はサプライズだと思っています。人と同じ事をやってもサプライズは起こらないのでわかりきったやり方をやるのではなく、違う事をやりましょうというのがコンセプトです。
- 見ていると密集してフォローし合ってから起点を作るというように感じましたが
在原:相手が付き合うか付き合わないかで変わってきますが、コートの4分の1程度の部分でビルドアップしたいと思っています。ボールを中心にした10~20m程度のエリアからスペースを作ろうとしています。通常コートをワイドに使ってスペースを埋めるのですが、密集する事で幅でも奥行でもスペースを作り、起点ができてからそのスペースになだれ込もうとしています。うちの土俵に相手を引きずり込む事が目的です。
- それは何かモデルとなるチームがあったのでしょうか?
フットサルではなかなか無いと思いますが、サッカーでは同じコンセプトはあると思いますし、サッカー指導者の方が理解していただけるのではないかと感じます。このキャンプで選手に理解してもらい、実践して行ければと思います。