神奈川トレーニングキャンプ最終日となったこの日、トレーニングマッチが組まれた。相手は男子の神奈川県1部リーグのYSCCフットサル。フィジカルとスピードに勝る男子チームとの試合は立ち上がりこそ、攻めあぐねたYSCCだったが、終わってみれば0-10とYSCCの大勝。しかし惜しいチャンスを作り出すなど、コンセプトの浸透度は上がっている様子。
ゲーム後大阪、神奈川で行われたトレーニングキャンプについて在原監督にインタビューを行った。
【在原監督インタビュー】
- 大阪、神奈川のトレーニングキャンプを終えて感想をお聞かせください。
在原:大阪では全員が同じスタートだったのでグループ構築としての効率が良く、80から85点の合宿が行えたかなという印象です。今回の神奈川では全日本で活躍したフレッシュな選手達が加わり、ステージが違う選手が混在するグループを構築する事と、新しい刺激、栄養を取りこむという2つの目的に取り組まなくてはなりませんでしたが、トータルでは80点位つけられると思っています。特に各地域のレベルを上げる為にも重要な選手たちが参加してくれた事は良かったと思っています。但し、チームの構築という点ではもう一歩先まで行きたかったかなと思っています。
- もう一歩というのはどのような点でしょうか
在原:前を向いてボールが出せる、起点ができた所からどう振る舞うかという部分でもう少しトレーニングができれば、今日のトレーニングマッチでもよりゴールに向かう機会ができたと思われるので、次回のコスタリカの前の合宿の段階ではコンセプトの習熟度を増していきたいと思いますし、それが事前の合宿で分かった事は大きかったと思っています。
- ワールドトーナメントのドローが判明しました。展望をお聞かせ下さい。
在原:今回のドローを見て分かる通り、ワールドトーナメントは招待大会であり、FIFAのワールドカップではないので、通常ではあり得ない組み合わせになっています。当然成績を残す事は非常に重要な事であるという点は重々承知しているものの、何を持って帰るかという事を考えると、前回ベスト4の内の3チームであるブラジル、ポルトガル、ロシアというそれぞれ特徴のあるチームと自動的に試合ができるというのは、今後の代表チームにとっても、来年のAFC女子フットサル選手権に向けても非常に大きな事です。経験を持ち帰る為にはチャレンジをしなくてはいけないと考えているので、ロースコアを狙うのではなく、リスクをかけてでも戦うという事を選手とも共有しやすくなったかなと思っています。
【第5回フットサル女子ワールドトーナメント】※予定
2014/12/10(水) - 15(月)
コスタリカ(サンホセ)
<グループA>
ブラジル
ロシア
日本
ポルトガル
<グループB>
コスタリカ
スペイン
グワテマラ