フットサル日本女子代表vsフットサルコスタリカ代表
得点者：7番吉林選手（日本）、7番吉林選手（日本）、16分9番アレサンドラ（コスタリカ）
スペイン、ポルトガル戦での連敗で予選リーグ敗退となってしまったが、最終戦の相手となったコスタリカもスペイン、ポルトガル戦で連敗。2連敗同士の対決は当然勝利を狙い、予選グループ最下位だけは避けたい所。引き分けだと得失点差で日本が劣っている為、コスタリカを上回るには勝利が条件となる。この1年の成果を出すべく、コスタリカ戦に臨む事となった。
先発メンバーはGK13番山本選手、5番小出選手、7番吉林選手、8番坂田選手、11番北川選手。試合序盤、前線からのプレスを徹底しコスタリカを押し込んで行くとコスタリカはパスの出し所に苦慮し、諦めて外に蹴り出す場面が繰り返される。それだけ日本のプレスは利いており、このプレスで日本がペースを掴んで行く。プレスやボールポゼッションから有機的な攻撃で決定機を作り出すが、後一歩の所で決める事ができず、頭を抱えるシーンが何度か訪れては会場から溜息が漏れた。コスタリカもプレスをかけてくるが、連動性に乏しく、プレス自体も弱い為、日本は難なく対応。コスタリカに主導権を渡さない。攻撃に関してはサイド攻撃の機会が増え、スピードのある9番関灘選手、8番坂田選手が突破を試み、11番北川選手が入るとピヴォの位置で張り、積極的にピヴォを使う意図が見えた。また底辺でのミスについては改ざんが図られ、危ないプレイはほとんど見られなかった。コスタリカを押し込みながらも得点が奪えない展開のまま前半は終了した。
後半も前半同様前からプレスをかけると後半2分、前線で体をぶつけながら足を出して、しつこくプレスをかけ続けた7番吉林選手がディフェンスからボールを奪うとすぐさま得意の左足シュートを放ち、これがファーサイドに決まった。更にプレスをかけ続け試合のリズムを掴むとると13分、7番吉林選手が左サイドの突破から左足でミドルシュート。GKのポジションニングの悪さもあり、シュートがニアを抜けてゴールへと吸い込まれた。2点差を付けられた直後からコスタリカはパワープレイを敢行。何本もパスを回される日本だったが、ボールへのプレスは止めず、諦めずに守備をし続ける。しかし絞りが甘かったか後半16分、ディフェンスの間のパスコースが空き、シュート性のパスをファーサイドの選手がダイレクトで合わせてコスタリカに1点を返される。日本はすぐさまタイムアウトでパワープレイの守備を確認して修正。ゴール前をボールが横切る場面もあったが、リードの1点を死守し、試合終了。日本はコスタリカに勝利し、予選リーグ3試合で勝ち点3、得点2、失点9、最低限の成果を残し、この大会を終える事となった。
＜GK13番山本選手インタビュー＞
- 本日は勝利おめでとうございます。
山本：ありがとうございます。
- 昨日はポルトガル戦の後半を、そして今日は1試合負かされました。
山本：世界との壁はとても感じましたし、できた事とできなかった事がはっきりしたので、今後修正していきたいと思っています。
- できた事、できなかった事はどんな事ですか
山本：スローは自分の持ち味なので、カウンターなどにつながる部分だなという事が確認できました。できなかったのは守りの方でパワープレイ時の守備やスピードのある選手が突破してきた時のカバーリング等もっとできるようにならないといけないなと感じました。
- 手応えは感じましたか
山本：初めて海外の選手とやる事ができたので通用する部分が確認できたのは大きな事でした。今回守備範囲を広げようという課題にしていたのですが、昨日はできたのですが、今日はできなかったと思うのでコンスタントにできるようになりたいなと思いました。
