JFAから第4回世界女子フットサルトーナメントに参加するフットサル日本女子代表が発表されました。2015年に女子初のワールドカップ開催が噂される中、GK13山本彩加選手、14杉山藍子選手、4竹澤奈津美選手、2伊藤華恵選手、15石鍋千夏選手の5名が初選出。どのジャンル、どの世代でも代表選手の入れ替わりも多いものの、チャンスさえつかめば代表定着も夢ではありません。一方で今回選ばれなかった選手も虎視眈々と代表を狙っているはず。代表入りへの激しい競争は喜ばしい事であり、選ばれたからには結果を求められます。世界のトップレベル相手にどれだけ戦えるか注目していきたいと思います。
＜GK＞
12 本多さかえ（Bardral浦安Las Bonitas）
代表引退の噂もあったが、他を圧倒する経験値はまだ代表には欠かせない。的確な判断とポジショニングはもちろん正確なスローと精度を上げているロングキックは攻撃への貢献度も高い。経験を次世代に伝える新たな役割も期待されていると思われる。
13 山本彩加（Futsal Club VALE寝屋川レディース）
全日本女子フットサル選手権の関西大会決勝では、今年度全日本で優勝したarco-irisの60本ものシュートを受けながらも守備陣との連携と驚異的な反応で0点に抑えた。今回その活躍を視察に来ていた代表監督の目に留まり嬉しい初選出。長い手足を活かした、素早い反応と相手ゴール前まで届くロングスローが特徴。
14 杉山藍子（Bardral浦安Las Bonitas）
浦安で安定したパフォーマンスを続け、今季関東リーグでは本多選手よりも出場時間は長い。懸案である本多選手の後継者となるべく期待されての初選出。大きな武器は一気にシューターとの間合いを詰める飛び出し。まだ若いだけに今後ののびしろも期待できる。
＜FP＞
6 井野美聡（arco-iris KOBE）
アジアインドアゲームズの連覇を経験している数少ないプレイヤーの一人。今年の全日本でも優勝を果たしており、日本のトッププレイヤーとしての地位を確立。両足から放たれる強烈なシュートはもちろん、1対1でも負けない守備は世界でも通用する。コート内外での統率力も期待されており、日本のムードメーカーでもある。
4 竹澤奈津美（Bardral浦安Las Bonitas）
CASCAVEL Bairalinas、FUN Ladiesと渡り歩き、Bardral浦安Las Bonitasでエースナンバー5を背負うゲームメイカーが待望の初選出。派手さは無いが、リズムを作れるバランサータイプとして浦安で活躍している。しかし一方で突破力、シュート力共に非凡な才能を持つオールラウンダーでもある。戦術眼も高く、代表の戦術にフィットすれば面白い存在になれる気がする。
2 伊藤華恵（VEEX TOKYO Ladies）
今季神奈川県のestrio futsalからVEEX TOKYO Ladiesへ移籍し頭角を現し、代表初選出となった大型プレイヤー。ダイナミックなフォームから放たれる両足のシュートはいずれも強烈。フィジカルも強く世界相手に戦うにはもってこいの選手とも言える。自分の特徴を出して臆する事なく戦えば代表定着も夢ではない。
5 小出夏美（VEEX TOKYO Ladies）
際立つ戦術眼でコート内のスペースを感じ取れるゲームメーカー。小さな体をハンデにせず、利点に変える事ができ、更に味方を活かせるプレイは日本代表でも重要なパーツとなっている。アジアインドアゲームズでもフィジカルで勝るイランに対するクレバーな対応は印象的だった。
15 石鍋千夏（Forest ANNEX）
なでしこリーグジェフユナイテッド市原に所属歴もある、快速ドリブラー。昨季府中アスレティックFCプリメイラを退団し、今季より関東リーグへ参入したForest ANNXに加入。1stステージ7試合中6試合で得点を奪い、石鍋選手が得点を奪えば負けないという不敗神話を作った。小柄で細身な体格ながら、左サイドを主戦場にしたスピードに乗ったドリブルが武器。
9 関灘美那子（arco-iris KOBE）
日本屈指のサイドアタッカーは今回も代表に選出。右サイドでの仕掛けからのファーサイドへのシュートは日本の大きな武器であり、関灘選手の得意パターン。試合終盤にも関わらず、マイボールになった際のディフェンスの裏へ走るフリーランニングには感嘆させられる。もはや押しも押されぬ日本の中心選手であり、自覚と結果を求められる存在となっている。
8 坂田睦（SWH Ladies）
アジアインドアゲームズで日本代表に復帰し、2ndセットの中心として脅威の運動量を見せ優勝に貢献。体の大きな相手にも体をうまく使いドリブルで切り込むプレースタイルは相手を苛立たせファールで止めるしかないと思わせる程。相手との距離感を一気に詰める事ができるプレスは大きな武器。
3 青山実苗（VEEX TOKYO Ladies）
監督の信頼を勝ち得た貴重な左利きプレイヤーはアジアインドアゲームズでも主力として活躍。今季VEEX TOKYO Ladiesへ移籍しオスカーの指導の下、プレーの幅を広げ、更に進化しつつある。小さなモーションから繰り出される左足のシュートは伸びがあり、正確にファーサイドを狙える。さらなる飛躍の為にも成長ぶりを代表の場で見せたい。
7 吉林千景（VEEX TOKYO Ladies）
いまや日本代表には欠かせない存在となり、日本のエースと言っても過言では無い。強いフィジカルと若さに似合わぬ度胸で国際経験を積み、成長を重ねてきた。日本の枠に留まらず世界基準へのプレイヤーへの飛躍が期待される。
11 北川夏奈（丸岡RUCKレディース）
アジアインドアゲームズに続いての代表選出。国立代々木体育館という大舞台、弱冠14歳の代表デビューで堂々としたプレーを見せ、JFAの最年少ゴール記録をを樹立した。体格を活かしたピヴォでのプレイは、日本でも屈指。物怖じしない今後の日本を担う逸材はアジアを経験し、世界へ挑む。
今回、国内合宿の予定等は発表されていないようですが、やはり当初のベネズエラ開催がスペインに変わった事で多少の混乱があった事と思われます。ブラジルでは出場についての判断に時間がかかり、情報が錯綜した事もありました。その点、迅速な対応を行った日本サッカー協会には敬意を表したいと思います。選手は関係者の努力に報いる為にも、そして自らの為にも結果を残して欲しいです！
