「コートが狭い」、これが最初の印象だった。今大会は35m×18m、地域大会のレベルではこのコートはやはり狭く感じてしまう。一つの体育館に2面設営したのが理由だと思うが、これではフットサルの醍醐味は半減してしまう。昨年、一昨年の関東大会でも同様に狭いと感じたが、都道府県大会はともかく地域大会で40m×20mではない地域はどの位あるのだろう。調べる術も無いので是非興味がある所だ。またグループリーグ同様準決勝以上も12分ハーフだった。やはりこのレベルでは12分は短いと感じてしまう。いずれも"全国で通用する"という事を考えると検討考慮して欲しいと感じた。
さて関東3枠はBardral浦安Las Bonitas(10年連続10回目)、CAFURINGA BOYS東久留米(3年連続4回目)、Forest ANNEX(初出場)の3チームが全国への切符を手に入れた。
浦安は磐石の戦いぶりだったと言って良いだろう。全ての試合で主導権を握り、準決勝ではANNEXの堅い守備に苦しんだものの、全勝で優勝を決めた。全身のPREDETOR Las Bonitasから毎年全国へ出場を果たしており、今年こそ悲願の全国優勝を狙う。
2位のCAFURINGA BOYS東久留米はここ数年全国常連となっている。失礼な書き方になるかもしれないが、CAFURINGAは狭いコートでは滅法強い。この関東大会でもそれが証明された形となった。全国では出場すれば必ず3位を獲得しているが、準決勝の壁を破れずにいる。今年こそは決勝戦進出、そして頂点を狙う。
Forest ANNEXは創部12年目で初の全国出場を決めた。東京都リーグ在籍時にはベンチ入りメンバー6人という時代もあり、降格争いをした事もあっただけに関係者には様々な記憶が蘇った事だろう。関係者曰く「Forest ANNEXに在籍していた人、そして関わってくれた全ての人達あっての全国出場。」そう言う言葉が実に良く似合うチームだ。持ち前の堅い守備を活かして少ないチャンスを決めきる戦い方は全国でどこまで通用するか注目したい。
どうしても触れざるを得ないのはVEEX TOKYO Ladiesの敗退という事実。ご存知のように昨年全国優勝のFUNフットサルクラブLadies com VEEXのメンバーやスタッフが母体となってできたチーム、言わば昨年度優勝チームと言っても良い。様々な事情で関東リーグに残れず今年は東京都3部相当のエントランスリーグで戦っている。それが理由の全てとは言わないが、敗退の大きな要因になってしまった事は否めない。VEEXは順調に行っても来年東京都2部へ昇格し、再来年1部へ。関東へ昇格するのはその後になってしまう。
決してVEEXを贔屓するつもりは無いが、代表選手や東京都選抜を多く抱えるチームとして本当にそれが良い事なのだろうか。何か良い方法は無いのだろうか。大袈裟かもしれないが、日本女子フットサル界の損失になっていないか心配でならない。