初の試みですが、日々の女子フットサルの取材の中で感じた事を不定期に書いてみたいと思います。
初回の題名は「フットサル好きか？あぁそれだけなら誰にも負けねぇ」
出典は「シュート！」という漫画の名シーンです。かつて週間少年マガジンに連載され、アニメ化、そしてSMAPによる実写版映画も制作されたので一定の年齢以上の方はご存知かもしれません。実際の漫画の中では「サッカー好きか？あぁそれだけなら誰にも負けねぇ」という天才久保嘉晴とその親友神谷篤司の会話です。本当は主人公である田仲俊彦に久保嘉晴が投げかけた「トシ、サッカー好きか？」の方が有名なのかもしれませんが、私はこっちのシーンの方が好きなんです。だって田仲はすぐに答えられなかったんですから。漫画の話をすると話が長くなりそうなので、話を戻します。実は先日この言葉を思い出させてくれるチームを見つけたんです。
そのチーム名は「DEL MIGLIORE（デルミルオーレ）大宮」、8/10（土）、11（日）に行われた全日本女子フットサル選手権埼玉県大会に参加したチームです。今季埼玉県女子フットサルリーグには参加しておらず、関係者の話によるとさいたま市にある同名のフットサル施設のスクールの参加者で結成されたチームで、初の公式戦出場との事でした。（間違っていたらすみません）
結果は2連敗で予選敗退となってしまいました。初戦のスコアは0-8、2戦目は0-16とはっきり言ってしまうと2戦共に大敗です。しかし最後の1秒まで全力で戦っていました。ある程度フットサルに慣れてくると攻守の切り替えが必要となるので、攻撃時にボールがラインを割りそうな時は、無理して追わないのですが、最後の最後までボールを追っていました。しかも体を投げ出してスライディングして。そしてすぐに立って守備に戻っていくのです。失点しても決してマイナスにならず、ベンチ全員で「次、次、切り替えて行こう！」と自然と声が出ていました。良いプレイには「ナイスシュート！」「ナイスカット！」ベンチ全員から声が上がります。最初は元気なチームだな位に思っていましたが、コートの中でもベンチからでも湧き出る諦めない姿勢を見ていたら、少しずつ感動している自分に気が付きました。普通10点差をつけられたら意気消沈してもおかしくないのに･･･。自分だけかなと思っていたら、別のチーム関係者の方も「あのチーム凄い、あのチームが自分の理想だ」と半ば涙を浮かべながら絶賛していました。
そこで思い出したのが、冒頭の漫画「シュート！」のフレーズでした。「あぁこのチームはみんな本当にフットサルが好きなんだな。今フットサルをしているのが楽しいんだな」と感じたのです。競技フットサルを続けて行く上でいろいろ大変な部分があるのは充分承知していますが、是非チーム活動を続けてほしいなと願っています。
そしてフットサルをしている人全員が、フットサルを始めた時の楽しさをいつまでも忘れないでいて欲しいな！と強く強く感じたでき事でした。
