府中アスレティックFC女子プリメイラ 2-0 TOCAR fugadoras新宿
得点者:3分17番島崎選手(府中)、18分4番林選手(府中)
試合開始早々、府中は前からプレスをかけ、TOCARを自陣に押し込む。前半4分に右コーナーキックを得ると一旦後ろへ戻そうとした所で止めて、ディフェンスの間に走り込んだ17番島崎選手へ素早いパスを入れ、これをダイレクトで合わせて先制ゴールを決めた。キッカーの4番林選手と17番島崎選手のアイコンタクトによる絶妙なタイミングでのセットプレイだった。しかしこの後、縦への有効なパスがなかなか入らず府中は攻撃が停滞する。戦術のいわゆる"Z"の形でピヴォへ入れようとするが、パスが浮くなど精度を欠いていた。ボールは保持しているものの、攻撃のスピードが変わるスイッチのきっかけをつかめずにいた。一方TOCARはボールを無理してつなぐよりも素早く縦へ入れるが、なかなか収まらず、押し上げが図れずにいた。
前半を1-0のスコアで折り返した後半も前半同様府中ペース。TOCARは11番金田選手を中心に守りを固めるが、後半3分府中9番田辺選手が相手に突っかけてボールを奪うと、走り込んだ4番林選手がミドルシュート。TOCARのGK12番佐藤選手が懸命の反応で足に当てるが勢いが衰えず、そのままネットへと転がって行った。TOCARは後半シュート4本と府中の守備がTOCARの攻撃パターンを把握し、これを抑える事で徐々にTOCARの攻撃が停滞。しかし府中も攻撃のメリハリが少なく、ボールを保持しながらも判断の悪さを感じる場面もあった。試合は2-0のスコアのまま府中が勝利を収め、今季2勝目を挙げた。