2日間に渡る参入戦は関東リーグ8位だったceu paleta A&Sが残留、そして東京都2位だったForest ANNEXが昇格という結果で幕を閉じた。意外な結果だったのはAmaralo/峰。昨年度の全日本では全国2位の結果を残していて日本代表経験者を2名揃えたチームの降格は本当に驚きだった。よくよく当日のメンバーを確認してみると様々な影響もあり、主要メンバーが何人か参加できていなかった。実力があるチームでも一発勝負ではどうなるか分からないと痛感した参入戦だった。
そのAmaralo/峰FCを退けたのは山梨県の辞退で出場権を得た東京都2位のForest ANNEX。こちらも日本代表経験者を2名揃え、経験豊富な選手と若手の活躍で順調すぎる戦いぶりで峰との決戦を迎えた。ここ一番での勝負強さが課題と思われたが、残り1分38秒での勝ち越しゴールでチームとしての殻を破った気がした。来季の関東での戦いを期待したい。
リーグ戦8位で2年連続参入戦を戦わざるを得なくなったceu paleta A&Sは今年度全日本3位のCAFURINGAと同じブロックに入り、厳しい戦いが予想されたが、CAFURINGAの敗退、そしてCAFURINGAを下した深谷の敗退で有利に働くかとも思われたが、逆に照準を絞りづらかった状況もあった。20番宇津木恵選手が怪我から復帰できなかったが、ベンチから味方を鼓舞。残り2分を切ってからの同点劇からPK戦へと持ち込み、関東残留を決めた。しかし2年連続参入戦を戦う状況は決して良いとは言えない。何かが変わらなくてはいけないかもしれない。来季の関東女子フットサルリーグでの戦いぶりに注目したい。
Naporeonの躍進は失礼ながら大会前には予想していなかった。しかし高い能力と鍛えられた組織的なフットサルでceu paletaを追いつめた。Naporeonの躍進は関東リーグは遠い場所ではないという道標である事を感じた。
参入戦の結果、来季の関東女子フットサルリーグは以下の陣容となる。
Badral浦安Las Bonitas(千葉)
FUNフットサルクラブレディース com VEEX(東京)
SAICOLO(埼玉)
FFC Estrela NOVO川口(埼玉)
Aventura川口(埼玉)
BORBOLETA(群馬)
ceu paleta A&S(神奈川)
Forest ANNEX(東京)
関東リーグは徐々に活性化しレベルもあがっているが、各都県を見渡すと県リーグで切磋琢磨できているかと言えば必ずしもそうとは言い切れない。通年でリーグ戦を行っている訳ではなく、参入戦の為に急造リーグ戦が行われている県もあると聞く。それではなかなか強化は図れない。やはり実戦は最大の成長の種であり、真剣勝負の積み重ねが強化の早道である事は間違いないだろう。各県のレベルが上がらない限りは関東リーグのレベルは維持できないのではないか。そんな事が気になった参入戦だった。
Forest ANNEX(東京)
ceu paleta A&S(神奈川)