デルソーレ中野レディース 1-2 MANA CAMISA
得点者:7分17番守田選手(中野)、20分16番前田選手(CAMISA)、22分オウンゴール(中野)
試合開始前からYの形でボールを奪いに来るCAMISAに対して中野はダイレクトのロングパスでディフェンスの裏を狙い回避を図る。CAMISAはボールをうまく奪っても縦に攻め急ぐ傾向があり、コースが狭いにも関わらず無理してパスを出す等、チャンスを作れずにいた。得点が動いたのは前半7分、中野17番守田選手がゴール前でのパスミスをカットし素早く右足トゥーキックで放ったシュートでゴールを奪った。前半は中野がボールポゼッションを高め、主導権を握っていたが、やや攻撃が淡白となり積極性に欠ける場面も見られた。
後半も中野ペースで試合が動き、CAMISAはどうしてもカウンターに頼る事が多くなってしまう。しかしそれを中野も組織でカバーし、ベンチから出る「ラインを下げないように」という指示を着実に実践していた。また中野はベンチからも声が多く一体感が見られ、良い雰囲気で試合は進んでいた。スコアは動かないままだったが中野ペースで進んでいた試合は終盤に様相が変わってきた。CAMISAが中盤を省略しGKのロングスローを多用してきた。すると後半8分にGKスローを16番前田選手が押し込み同点に追い付く。その後、CAMISAはこのままロングスローを徹底。中野はこの戦法に急に落ち着きがなく、バタバタしているように見えた。残り数秒、最後の攻撃と最後のロングスローを投げたGKのボールはディフェンス、オフェンスが混戦するゴール前の微妙な場所へ届く抜群のスローイングだった。試合終了のブザーが鳴るかならいかのタイミングでボールはゴールに吸い込まれ、審判はゴールインの判定を下した。ゴールスローは直接入ってもゴールは認められない。誰かに当たって入った事でゴールと判定したようだった。中野からは抗議もあったが、却下され2-1でCAMISAの勝利が確定し試合は終了となった。
中野は終始押していたが追加点が奪えなかったのが響き手痛い敗戦となった。CAMISAはこれで2連勝。上位進出も視野に入ってきた。