FUNフットサルクラブレディースcomVEEX 1-1 Bardral浦安Las Bonitas
得点者:15分8番須佐美選手(FUN)、29分8番岡林選手(浦安)
ここまで1stステージを全勝してきた浦安と負けはないものの2引き分けのFUN。既に1stステージ首位を確定している浦安は決して楽な戦いではなかったものの着実に勝ち点を積み重ねてきた。2ndステージは勝ち点をそのまま引き継ぐ為、FUNはここで勝利しないとリーグの自力優勝の芽がなくなってしまう。前節に引き続きこの日もオスカー監督はベンチに入れず観客席からの観戦。ベンチから田崎コーチが采配を振るう。
試合はFUNの先発はが果敢に攻撃をしかける。この日の先発はGK2番森選手、3番村上選手、11番多々良選手、13番服部選手、14番渡部選手の5人。これに対する浦安はGK1番小林奈選手、4番小林あ選手、6番田中選手、8番岡林選手、11番吉川選手という布陣で落ち着いて対応。更にFUNは序盤前プレで対抗し何とかチャンスを作りたい所だが前線で起点ができずなかなかシュートに持ち込めない。しかし状況は浦安も同じ。動きの中で質の高いパスが前線に入るがFUNも厳しく寄せて自由にさせない。浦安はいつものように4人一斉に交代させセット替えを行う。するとFUNも4人全員交代する。お互いを知り尽くしたライバル同士の微妙な駆け引きだ。前半の中盤はお互いの前プレをワンツー、そしてエントラの動き、更にディフェンスの裏へ抜ける等して回避、ピンチになると思いきやボールを奪い逆にカウンター発動。いずれも動きの質が高く、めまぐるしい展開はファインダー越しからも熱い火花が見えた。試合が動いたのは前半15分、左サイドキックインをピヴォの位置で受けた3番村上選手が落とすと走り込んだ8番須佐美選手が豪快に右足を振り抜きネットを揺らした。その後の浦安の猛攻で決定的なチャンスが続くが、ここぞという場面でFUNのGK1番森選手が抜群のセービングを見せ得点を許さない。気の抜けない展開はあっという間に前半20分を経過。1-0FUNリードでハーフタイムを迎えた。
後半はお互いにやや前目にしていた守備ラインをやや下げてボールの入りどころを抑えにかかる。スペースが限られる分慎重につなごうとするあまりややシュートへの積極性に欠けるように見えた両チーム。中盤での潰し合いの色が濃くなり始めた後半9分、浦安8番岡林選手が11番吉川選手との中ワンツーで抜け出ると右足でここしかないというコースに決め同点に追い付く。この得点で出足の良くなった浦安の猛攻を凌ぎながら勝ち越しを狙いたいFUNは、ここでもGK1番森選手の好セーブでピンチを防ぎ反撃の機会を伺う。すると浦安はGKへのバックパスでの間接FKを一度凌ぐが再びゴール前でFUNに間接FKを与えてしまった。どこかで見た事のある場面で間接FKのやり直しもあったが、浦安はこれを防いで事なきを得る。この辺りから浦安はリスクを避ける戦いを見せ始める。GKからでも早めに前線へ入れて攻撃を組み立て始める。どうしても勝ち点3が欲しいFUNの出足が良い事からの選択だったとは思われるが11番吉川選手の抜群のキープ力もあり、シュートまで行ける場面もあり効果的な攻撃となっていた。FUNはカウンターからチャンスを作るがここぞという時に決めきれず、最後はボールキープで時間を有効に使う浦安が老獪にゲームをクロージングし首位と2位の対戦は1-1の引き分けとなった。
浦安はこれで勝ち点差4をキープして1stステージを終了。上位リーグでFUNに負けたとしても他の2試合に勝てば優勝できる事となり、現時点でのFUNの自力優勝の可能性を消した。FUNは攻めきれずにドロー。前述の通り自力優勝はなくなってしまった。チャンスの数ではやや浦安有利だったが粘り強い守備で勝ち越し点は与えなかったが自らも得点が奪えなかった。