様々なカテゴリーの試合を見ている中で女子選手の審判へのリスペクトは本当に素晴らしいと感じる時が多々ある。女子の試合では女性審判員が笛を吹く機会が多い。失礼を承知で正直な事を言ってしまうと女性審判員は男性審判員に比べてしまうとやや劣っているかもしれない。本来地域リーグを担当する資格を持つ女性2級審判員よりも3級審判員の方がレベルが高く試合コントロールがうまかったという試合を見かける事がある。明らかな誤審という場面も何度か見ている。しかし女性選手はアピールこそすれど抗議という所までしない。それは女性審判員だろうと男性審判員だろうと同じだ。これが男子の試合だったらと予想すると一大事になっているのではと思う事態もある。事実ベンチに入る男性の監督の方が熱くなって審判に抗議しているという場面も多く見る。男性は”こうあるべき”という気持ちが強すぎるのかもしれない。
女性が執拗に抗議しない理由は様々あるとは思うが、やはり審判をリスペクトしている部分が大きいように感じる。そして「今日の審判はこうなんだ。これにアジャストしていけば良いんだ」と気持ちを切り替えてそして割り切っている節があるように感じる。確かにゴールを認めるか否かという場面になればそれなりの抗議はするだろうが指し違い、ファールの基準についてはそれ程の抗議はあまり見ない。チームによってはその”切り替えや割り切り”ができない事で自ら自滅していく事もあるだけに重要なファクターなのかもしれない。そういう意味でも女子チームの姿勢は見習うべきだと感じた。
審判も人間。確かにミスもあるだろうし完璧にジャッジする事は不可能。審判のジャッジについては以前からいろいろな意見はあるものの"審判のせいで負けた”というのは簡単かもしれない。しかし審判もファミリーの一員、それもフットサルの一部だと理解し”切り替えて、割り切って”プレーする女性選手は本当に素晴らしいと感じる。それだけにその状況に甘えず審判も心してレベルアップに励んで欲しいと切に希望したい。