う〜魚 vs FUGA Ladies
得点者:3分16番篠木選手(うー魚)、18分8番秋元選手(FUGA)、23分9番江川選手(FUGA)、26分4番岡安選手(うー魚)、28分8番秋元選手(FUGA)、29分16番篠木選手(うー魚)
この日うー魚6番松井選手はサッカーなでしこJAPANへ帯同しており不在でベンチ入りメンバー6名という陣容。試合序盤は3番澤田選手がフィクソに入りゲームを作った。FUGAもこの日いつもフィクソに入る28番桜井選手が不在で9番江川選手がフィクソに入った。FUGAは得意の前プレでうー魚陣内へ押し込むがうー魚も同様に前プレを敢行。前半3分にうー魚16番篠木選手が相手陣内でパスカットをするとそのまま持ち込み一度は阻まれたシュートを再び蹴り込むとこれが決まり先制点を奪った。先制点を取られたFUGAだったが、途中から13番横山選手がピッチに登場。昨年はFUNに在籍し、一昨年まではうー魚に在籍し日本代表にも選ばれた選手がFUGAに移籍後初登場となった。抜群のボールキープで前線へ攻め上がるとFUGAも徐々にチャンスの場面が出てきた。しかしFUGAの前プレをうまく回避していたうー魚が1点をリードし前半を終えた。前半終了間際うー魚GK1番松尾選手のゴールスローがFUGAのGKの手をはじいたように見えたが審判はノーゴールを宣告しFUGAは事なきを得た。
後半に入ると徐々にFUGAのポゼッションが高まってきた。すると後半3分に右キックインをクイックスタートし8番秋元選手がPivoの位置で受けると右反転して左足でシュートを放ち同点弾を叩き込んだ。お互いに前プレをする為にGKのスローイングが多くなったが両チームのGK共に正確なスローイングでそのままPivoで収まる場面が多く質の高いボールが供給されていたと共にPivoのスキルをも感じさせた。特にうー魚16番篠木選手はボールが収まる上に反転してのシュートも多彩でFUGAの脅威になっていた。そこは以前からPivoを使った戦術の経験の長いうー魚の引き出しの多さなのかもしれない。しかしややFUGA優勢で展開した試合は後半8分に9番江川選手が右サイドでディフェンスと競い合って走り勝ち放ったシュートで勝ち越しに成功する。しかしすぐにうー魚はゴール前の混戦からこぼれたボールを4番岡安選手が思い切りゴールに蹴り込み同点に追い付く。何とか勝利が欲しいFUGAは13分エース8番秋元選手が第2PKスポット付近から豪快なトゥーキックを決めて勝ち越しに成功する。今季初勝利が見えた残りわずかの場面でうー魚16番篠木選手が左足シュートを決めて最後の最後で同点に追い付き3-3のドローでタイムアップとなった。
FUGAは4戦連続引分けとなっているが、その中でもこの試合のようにリードしていながら最後には追い付かれる勝ち切れないという展開が続いている。昨年に比べ戦術にも幅が出てきており攻撃力も他のチームと引けを取っていないだけに健闘してはいるものの何か腑に落ちない結果となっているだろう。前プレの戦術を取るチームにとってフィジカルは避けて通れない部分だが、怪我人等もいて特定の選手に負担がかかりすぎているのかもしれない。
うー魚は本当に粘り強い。少ないメンバーながらFUGAのプレスを回避し最後まで諦めずに戦うには体力はもちろん精神力も相当タフである事を証明している。引分けという結果ではあるが、まだ首位とは勝ち点3差。チャンスはまだ充分に残されている。