ファンフットサルクラブレディース 0?1 武蔵丘短期大学シエンシア
得点者:?鈴木(武蔵丘短大)
まさに歴史が動いた瞬間だった。女王FUNの6連覇を阻んだのは関東大会準決勝で死闘を演じた武蔵丘短期大学シエンシアだった。試合終了のホイッスルの鳴った瞬間ピッチに崩れ落ちたファンの選手達。今大会初戦を引き分けてしまった武蔵丘短大だったが、諦めずにスライディングで足を伸ばし体を投げ打つ姿はこの大会あまりみせないプレイぶりだった。スライディングが解禁になってまだ審判の慣れていないのかスライディングの判定がやや不安定な事もあり、試合は両ベンチも含めてヒートアップしている場面もあった。得点は前半残り19秒、ゴール前で面を作って武蔵丘短大の攻撃を食い止めてきたGK?手塚選手だったが、混戦からのシュートは無情にも体にあたったものの無情にもボールはゴールへと吸い込まれていった。しかしそれよりも痛かったのはFUNの絶対エース?中島選手の怪我。直前のプレイでパスを出した瞬間に軸足へスライディングが入り足首をひねってしまった様子。前半終盤にベンチへ下がった直後の失点だっただけに影響が大きかったかもしれない。その後テーピングをして後半はピッチに戻ってきたが、シュート数が激減。前半9本に対して後半1本のみ。この数字をみても、そして試合後に足を引きずる姿を見てもプレイに及ぼした影響は大きかったはずだ。
残り時間少なくなってから?宇津木選手をGKにしてパワープレイを見せる場面もあったが、ルール改正でバックパスの解釈が変更となった事もあるからだろうか有効的なものとは言い難いものだった。何か不安を抱えながらプレイしているそぶりが見え、また疲労も相当抱えているようだった。FUNは今シーズン追い込まれた場面は何度かあり、それを尽く跳ね返してきた。しかし今日はそれができなかった。昨年の優勝メンバーから4人が抜け、1人休養中。新戦力は加入したが、出場時間はこの準決勝で決して長いとは言えなかった。それでも全国3位、そして現時点で関東リーグの首位を走っているという状況は決して悪い訳ではない。この大会で失ったものは大きいが得たものも大きい。間違いなくチームとして成長するはずだ。
武蔵丘短大は相当FUN対策をしてきたようだ。エース?中島選手、?四宮選手を徹底的にマークし1対1の勝負をケアした。関東大会の準決勝での延長戦はこの2人にしてやられた場面が多かったからだろう。そしていつも以上に積極的にしかける場面が見られ力強さを見せるプレイが多かったように思う。初出場でありながら決勝まで登りつめた武蔵丘短大はもFUNを倒した勢いで頂点を制してしまうのだろうか。