ボルボレッタフットサル vs セウパレータA&S - 女子フットサル|PANNA-FUTSAL

ボルボレッタフットサル vs セウパレータA&S

2010年8月28日 20:31

ボルボレッタフットサル 4?4 セウパレータA&S

 

本日の4試合目を終えた時点でセウパレータの上位リーグ進出の条件は勝利する事で峰FC、エストレーラを上回る事ができる。逆に引き分けでは下位リーグとなってしまう状況にあった。一方のボルボレッタは勝ち点3を手に入れて且つ大量得点で得失点差を稼がなければならないというやや苦しい現状。ボルボレッタ先発はGK?銀山選手、?関根選手、?北隅選手、?吉田選手、?茂木選手と1試合目と少し先発を変更したが、セウパレータはGK?江口選手、?宇津木有選手、?工藤選手、?間瀬選手、?宇津木恵選手と1試合目と同じ先発メンバーを揃えてきた。

立ち上がりからセウパレータが猛攻を仕掛け、前半1分?宇津木恵選手のアシストから、そして前半4分にも?間瀬選手のパスをゴールキーパーの鼻先でコースを変える技ありシュートで?工藤選手が2得点を決め主導権を握る。更に8分には?宇津木恵選手と?工藤選手のワンツーでゴール前に侵入して3点目のゴールを決め点差を広げた。ボルボレッタは大事にパスを回す意識が高かったが、一発で有利となるパスを無理に狙ってしまう時があり、それが原因でカウンターを受けるなど自らリズムを崩してしまう場面が何度かあった。しかし簡単にパスをはたいてパスアンドゴーで攻撃を組み立てると相手を慌てさせる事もできていた。

 

このまま負けられないボルボレッタは前プレをかけてセウパレータを押し込もうとしたが、ダメ押しとも言える4点目が後半3分、この試合ハットトリック、1アシストと大活躍のセウパレータ?工藤選手が決めた。?工藤選手はPivoに張るとディフェンスの死角に入りファー詰め、更にPivoで体を張り、更にサイドで起点を作ったりと派手さはないが非常にクレバーな選手。得点ランクでも上位に顔を出している事もうなずける。4点差となると諦めムードが漂う事もあるのだろうが、ボルボレッタは勝利への意欲をなくしてはいなかった。後半4分にダイレクトで見事なパスワークから?吉田選手が得点を決めると8分にも右サイドで?栗山選手が左アウトサイドで中央へ切り込むドリブルが大きくなってしまった所に21番茂木選手が走り込み右足を振り抜くとこれが決まり2点を返す。既にタイムアウトを使っていたセウパレータは試合の流れを変えられず後半12分敵陣でボルボレッタ?南雲選手にボールを奪われ、ゴール前の?北隅選手へ素早くボールを供給されこれを決められてしまった。ボルボレッタの3連続得点からの1点差となった試合は徐々に両チームの疲労の蓄積で少し落ち着いてしまった感もあった。残り数秒右サイドでキックインでマイボールとしたボルボレッタは味方とGKが競り合って欲しいという意図からかゴール前へやや浮いたボールを供給。このボールはやや大きく、クロスバーに辺りバウンドをしてゴールに吸い込まれた。これを副審がゴールと認め4-4の同点となった。キックインから直接ゴールに入っても得点にならないのはプレイヤーであれば誰でも知っている事で当然セウパレータは猛然と抗議。再度主審は副審に確認するが判定は覆らずにゴールが認められた。この時、タイマーは残り1秒を表示していた。

 

試合後も釈然としないセウパレータは急いでビデオを確認するなど慌ただしい様子でサポーターも試合後になっても審判に対してノーゴールを主張していた。冒頭に書いたが、セウパレータは勝利を収めていれば上位リーグが決まっていただけに諦めきれないのは当然だろう。一方4点差を付けられながらも決してあきらめず最後まで攻撃をし続けたボルボレッタの精神力にも拍手を送りたい。

問題のシーン、筆者は混戦を期待してカメラのファインダー越しにゴール前を狙っていた。ファインダーから見えた視野の中では誰もボールに触れずにクロスバーに当たりバウンドしてから入ったように見えた。しかし審判は確固たるジャッジで得点を認めた。筆者が見たのはそれ以上でもそれ以下でもない。選手、関係者、観戦者はこの場面を見てどのように感じたのだろう。今回の判定で審判と選手との信頼関係が損なわれない事を望みたい。

 

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