MANA CAMISA 1-5 SUGINAMI FANTASISTA
試合序盤、昨日の勝利で波に乗るMANA CAMISAが丁寧にボールをつないで主導権を握る。やや引き気味に陣取るだったSUGINAMI FANTASISTA(以下杉並)だったが、自陣へ入ってくるボールには厳しく寄せて諦めずに足を伸ばす出す事でボールをひっかけてMANA CAMISAの攻撃をカットしていった。なかなかシュートが打てないMANA CAMISAはパスがずれる等して徐々にリズムを崩してしまう。すると前半5分に6番倉持杏選手が自陣から思い切り放ったロングシュートは糸を引くように左上に決まった。キック力といい、コースといい見事なゴールに盛り上がる杉並ベンチ。あっけにとられるMANA CAMISAに足して畳み込むように杉並の攻撃が襲いかかる。6分にも6番倉持杏選手がセンターライン付近でカットして素早くシュートを放ちこれもゴールへと吸い込まれていった。ゴールが見えたら打つというシンプルなプレーを選択した事が良い結果として表れたが、それができるだけの実力があっての事。末恐ろしい中学生だ。9分にも6番倉持杏選手が右サイドからミドルシュートを叩きこんで前半だけでハットトリックを達成。完全に杉並にペースを掴まれる形になったが、前半残り2秒でMANA CAMISAが1点を変えす。右サイドワンツーで抜け出た13番丸山久選手がスライディングシュートを打つとGKに当たりながらもゴールへ吸い込まれていった。13番丸山久選手が抜け出た時に逆サイドの選手がパスを要求する声を出した。それを聞いたディフェンスが一瞬迷い寄せが遅れた事がゴールにつながったように見えた。よくフットサルは声が大事と言われるが、まさに具現化された例となった。
後半に入ってMANA CAMISAがボールを保持しながらもパスの出し手とのタイミングでマイボールを失ってしまったり、ボールを止めてから次のプレイを考えるなどする事で杉並が守りやすくなった感があった。ボールは回せても固定のポジションで回すだけで抜けたりPivo当てする訳でもなくシュートの打つ人がほぼ決まっている感があり、寄せがしやすくなったようだった。序盤は落ち着いた試合だったが、中盤以降杉並が攻勢を強め、後半8分に杉並?衣川選手がゴール前の競い合いから押し込んで追加点を取りほぼ試合を決めると後半残り5秒にまたしても6番倉持杏選手がこの日4点目となるロングシュートを叩き込み5?1として試合を締めくくった。
杉並は昨日と少しメンバーが変わっていた。関係者に聞いてみると昨日はU-15のサッカー大会と日程が被ってしまい参加できなかった様子。元々地域 の女子サッカー選手を集めてフットサルの場を提供おり、下は中学生から上は大学生までの選手を集めてリーグ戦にに参戦しているようだ。チームとしての活動の機 会は少ないようだが、東京都女子フットサルリーグという場所で地域が一つになって戦う場を提供している事は非常に意義がある事だと感じると共に関係者の尽 力に敬意を表したいと思います。
MANA CAMISAはシュートがほとんど長めのシュートレンジからの失点だった事を考えると、あまり負けた気がしないというのが本音かもしれない。しかし同様のパターンで失点を重ねた事を考えるとこの試合のキーマンとなった6番倉持杏選手へのマークを強めるなど修正も必要だったはず。その様子は見れたが巧みなボールコントロールとキープ力で思うようにマークしきれなかった事を考えると倉持杏選手の才能を素直に認めなくてはならないだろう。しかしフットサルは組織スポーツ。チームのエースの力を最大限に生かした杉並に対してMANA CAMISAが敗者となった事はチームとして機能していたかを考える必要があるはず。実力と経験を兼ね揃える選手が多いMANA CAMISAだけにすぐに修正してくるだろう。