まずは日程について。以前は男子も同様に3日間開催としていたが、現在は2週間6日間の開催へと変更されている。やはり決勝以外はピッチが狭いとはいえ、3日間で5試合というのは移動の疲労も加えるとかなり厳しいだろう。それであれば男子のように2週間に渡って開催し、40m×20mのピッチでのプレーを望みたい。それは各チームのプレースタイルにも言える。今回FUNのオスカー監督が言うようにいわゆるフットサルの戦術を使って戦うチームが少なく、ドリブル主体、GKからのロングボール主体とするチームが多かった点。ピッチが広くなるとごまかしが効かなくなる。カウンターは増えるだろうが、それゆえにミスを極力減らす為にチームとしての戦術、意思統一へも取り組む必要が出てくる。普段サッカーを並行して行なっているチームが多いとはいえ、そのスキルをフットサルに生かしきれているとは言い難いように感じてしまう。そこには指導者の問題もあるだろう。まだまだフットサルはマイナースポーツであり、サッカーの影に隠れてしまうのは仕方の無い事ではあるが・・・
この大会でとても気持ちの良い瞬間が数多く見られた。勝ったチーム、負けたチーム関係なく、チームのサポーター、応援団がお互いにエールの交換を行なっていた点だ。例え負けても相手チームのサポーターの前で挨拶をしそれにサポーターもコールで返す。これはFリーグでも行なわれているとても大切にしたい文化だと思う。ラグビーで言う「No side」といったところか。フットサルはマイナースポーツだが、それが故にみんなで大切にしたい、盛り上げて行きたいという雰囲気を感じる。サポーターのフェアプレイにも拍手をしたい。
FUNは5連覇を果たしたが、日々進化している。他のチームとの差はかなりあるように感じてしまった。FUNを倒すには何か根本的に考えを変えなくてはいけないのだろうか?そう考えてしまった全日本女子フットサル選手権だった。