Forest ANNEX 2?1 Fuchu Athletic Ladies
優勝争いにも加われず、降格争いにも巻き込まれなかった両チームにはそれでもモチベーションがあった。Forest ANNEXは勝利すれば東京都リーグ過去最高位の3位の座を得る事ができる。また府中には途中からスペインから帰国した日本代表の藤田選手が加入しチームに良い影響を与えていると聞いている。しかし残念ながらこの日藤田選手はコーチとしてベンチ入りするに留まりプレーを見る事ができなかった。
立ち上がりはいつものように序盤の守備ラインを引き気味にする。それに対して府中はじっくりとボールを回してForestの隙を伺う。Forestはボールを奪ってからの早い攻撃を試みるが前に急ぎすぎてカットされ、逆にカウンターをくらう場面もあり、前半の中盤は府中がペースを握る。前半はこう着状態のまま終了するのかと思われた前半11分Forestは右サイドを突破し左サイドの?小川選手へ。DFとの一対一を右アウトサイドで中央へカットイン。少し足元から離れた所に後ろから走ってきた?鳥井選手がシュートを放ち見事にカウンターが決まる。府中が押し気味だっただけに良い時間帯に点を入れる事ができた。
後半は立ち上がりから府中ペース。特にシュートへの意識が強く後半3分にゴール前の至近距離で立て続けに3本の決定的なシュートを放ったがForestのGK?太田選手がことごとくこれをセーブ。観客席からも歓声と拍手が沸きあがった。その猛攻を凌ぐとForestにチャンスが訪れた。ハーフウェイライン付近でこぼれ球を日取ったForest?夏迫選手がディフェンス2人を書き分けるようにドリブル突破しGKとの1対1を冷静に右足インサイドで流し込み追加点を上げ、2点差とした。府中はここから怒涛の反撃を見せ後半5分に右サイドのパラレラから?日比野選手が体を倒しながら放った角度の無い所からの右足シュートはGKの脇を抜けてゆっくりとゴールに吸い込まれていった。1点差となってからはForestは徹底的にリスクを排除しロングボールを主体に攻撃を組み立てる。府中は多少遠目からでもシュートを選択し積極的な姿勢を見せるがまたもやForestGK?太田選手の好セーブと集中したForestの守備に阻まれる。時間は刻々と流れ2?1のタイムアップとなり今季東京都女子1部リーグ最終試合となる試合は”気持ち”で戦ったForest ANNEXが勝利した。